巨額資金の損失隠蔽疑惑に揺れる仮想通貨取引所ビットフィネックスは17日、独自トークン「レオ(LEO)」を20日からトレードすると発表した。ビットフィネックスはLEOを使ったイニシャル・エクスチェンジ・オファイング(IEO)で10億ドル(約1110億円)の資金を調達していた。
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レオは、最初は米ドル、テザー(USDT)、ビットコイン(BTC)、EOS、イーサリアム(ETH)と取引できるようになる。
レオを使ったIEOでの資金調達は、提携先の決済企業クリプトキャピタルで凍結されている8億5100万ドル(約953億円)の補填に使うとみられている。ビットフィネックスとステーブルコイン発行のテザーは、4月末に8億5100万ドルの損失補填にテザーの準備金を使ったといてニューヨーク州の司法長官から訴追されていた。
17日、ニューヨーク州の最高裁判所は、テザーに対してビットフィネックスに通常業務以外で融資など資金供給をしないように命令した。
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翻訳・編集 コインテレグラフ日本版