仮想通貨ビットコイン(BTC)の採掘難易度(Difficulty)が去年12月以降で初めて低下した。ビットコインは昨日に1万ドル突破をトライするものの、跳ね返されて再び急落。現在は、9580ドル付近で推移している。

(出典:Coin360 日本時間2月25日18時10分時点)

BTC.comのデータによると、2月25日にビットコインの採掘難易度は15.49Tまで低下。2月の15.55Tからわずかに下がった。

(出典:BTC.com 「ビットコインの採掘難易度」)

ビットコインの採掘難易度は昨年12月6日以降で5回連続で上昇していた。

ビットコインの採掘難易度は、10分に1回のブロック生成を維持するため2週間ごとに変更される。一般的に、ネットワークに参加するマイニングのパワーが小さければ、採掘難易度は下がる。一方、ネットワークへの参加が増えれば、採掘難易度は上昇し、調整役を果たす。

ツイッターアカウント名PlanBParabolicTravによると、歴史的に採掘難易度が底をついた時(マイナーの降参時)に強気相場が始まっている。今回の低下を受けても採掘難易度が以前上昇トレンドの中にあると考えられるのか注目だ。

コロナウイルス株安も「安全資産」になれず

既報の通り、新型コロナウイルスの世界的な拡大から世界的な株安となった。NYダウは1000ドル以上下落し、2月25日の日経平均株価は781円安となった。一方、安全資産の金(ゴールド)は上昇した。

世界同時株安中でも、「デジタルゴールド」ビットコインは本領を発揮できなかった。コインメトリックスによると、ビットコインと金の相関関係は年初来でむしろ低下傾向にある。

(出典:Coinmetrics「ビットコインと金の相関関係」)

強い相関関係が認められるには0.6以上の水準が必要だ。現在は、2月24日、ビットコインと金の相関関係は0.1179で今年最低を記録した。

「投資の神様」がまた辛辣コメント

仮想通貨業界の代表でも投資の神様ウォーレン・バフェット氏を説得することはできなかった。先日、仮想通貨トロン創業者のジャスティン・サン氏と食事をしたバフェット氏だが、「私はどんな仮想通貨も保有していないし、保有することは一生ない」と発言。「仮想通貨には価値がない」というこれまでの立場を繰り返し表明した。

ただ、バフェット氏の最近の投資センスを懐疑視する声も仮想通貨業界からは聞かれた。

仮想通貨トレーダーのジェイコブ・キャンフィールド氏は、「グーグル、アマゾン、ウーバー、アップル(去年ちょっと購入)、そしてビットコイン」を買っていないと指摘した

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