「投資の神様」ウォーレン・バフェット氏が米主要経済番組CNBCに出演し「仮想通貨を持つことは一生ない」と述べた

先日、仮想通貨トロン創業者のジャスティン・サン氏と食事をしたバフェット氏だが、「ジャスティン・サン氏との食事があなたの仮想通貨に対する考えを変えたか?」と言う質問に対して、笑いながら次のように答えた。

「食事をした3時間半は良い時間で全体的にフレンドリーな空気だった。アイデアの交換もした。しかし、仮想通貨には価値がない。何も生産しない。(中略)あなたが仮想通貨に望むことといえば、他の誰かが来てより多くのお金を支払うことだ。そして問題はその人に押し付けられる。価値で言えばゼロだ」

また、バフェット氏はビットコインを保有していないことも明かした。

私はどんな仮想通貨も保有していないし、保有することは一生ない

サン氏との食事はバフェット氏の仮想通貨に対する考えを全く変えなかったようだ。

仮想通貨業界から反論

バフェット氏は、たびたびビットコインや仮想通貨を批判している。昨年5月はビットコインは「ギャンブルの道具」であり「多くの詐欺師がぶら下がっている」と酷評。2018年4月には、4月には、「ビットコインやその他の仮想通貨等を買ったとしても、それらは何も生産しない。ただ単に、後から買った人がより高い値段を払うことを願っているだけだ」と否定していた。

今回のバフェット氏の発言をうけて、仮想通貨業界からバフェット氏は最近は見る目がなくなって来ているのではないかという反論が飛び出ている。

仮想通貨トレーダーのジェイコブ・キャンフィールド氏は、「ウォーレン・バフェットは彼の人生の中で最高の投資機会を失う習慣がある」と指摘。「グーグル、アマゾン、ウーバー、アップル(去年ちょっと購入)、そしてビットコイン」を買っていないと述べた

一方、ビットコインの直接の競争相手である銀行にかなり投資していると解説した。

バフェットとサンの食事

昨年6月、サン氏はウォーレン・バフェット氏とランチをする権利を米オークションサイトのeBayで獲得した。落札額は約45億ドル(約4900億円)で過去20年間で最大だった。しかし、健康上の理由からランチ開催は延期され、結局今年1月23日に開催された。

食事会にはサン氏のほか、サン氏の友人としてライトコイン創業者のチャーリー・リー氏、フォビのCFOであるクリス・リー氏、バイナンスのチャリティー財団のトップであるヘレン・ハイ氏、eToroのCEOであるヨニ・アッシア氏が参加した。

食事の後でサン氏は、「バフェット氏とのディナー、知恵、知見に感謝する。本当に光栄だ。彼の優しさとサポートをいつでも思い出し、ブロックチェーン業界とそれ以外の関係者と一緒にトロンをより良いエコシステム、ビジネスにするためにバフェット氏のアドバイスとガイダンスを採用したい」と話していた

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