XRP(XRP)の価格は6月30日に2.17ドル付近で推移した。記事執筆時点では2.00ドルを上回る水準を維持している。複数のアナリストが指摘するように、XRPが過去最高値を更新するには、まず重要なレジスタンスを突破する必要がある。
投資家がXRP関連商品へのエクスポージャーを拡大
コインシェアーズのデータによると、XRP関連の投資商品に対する機関投資家の需要が拡大している。
XRPの上場投資商品(ETP)には、6月28日までの1週間で1060万ドルの資金流入があり、2025年上半期の累計流入額は2億1900万ドルに達した。
比較すると、同期間の他の主要コインの流入額は、ビットコイン(BTC)が22億ドル、イーサリアム(ETH)が4億2910万ドル、ソラナ(SOL)が530万ドルだった。XRPへの流入額はソラナを大きく上回っており、XRPへの機関投資家の関心が相対的に高まっていることが浮き彫りになった。
コインシェアーズのリサーチ責任者であるジェームズ・バターフィル氏は「この堅調な投資需要は、地政学的な不安定さや金融政策の方向性に対する不透明感といった複数の要因によって支えられている」と分析する。
また、100万〜1000万XRPを保有するアドレスの供給量も増加している。これらのアドレスが保有する割合は現在全体の9.9%で、2024年11月末から65%増加した。
XRP価格はその期間中に約350%上昇しており、注目すべきは、1月から4月にかけて35%下落し1.60ドルを付けた際にも、大口保有者の買いは継続していた点だ。
こうした動きは、戦略的かつ長期的視点で市場を捉える大口投資家が、今後の価格上昇を見越してXRPを蓄積している可能性を示唆している。
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注目すべきXRPの価格水準
XRPが今後3ドル超の高値を狙うには、まず2.60ドルのレジスタンスを明確に上抜き、サポートへと転換する必要がある。
ただし、その前にXRP/USDは日足チャートにおいて2.20〜2.30ドルのレンジを終値で突破しなければならない。このゾーンには、主要な単純移動平均線(SMA)が集中しており、100日間SMAは2.20ドル、50日間SMAは2.25ドル、200日間SMAは2.36ドルに位置している。
仮想通貨アナリストのドム氏は6月29日のX投稿で「XRPは現在、2.20〜2.30ドルの極めて重要なブレイクアウトゾーンに到達している」と指摘する。
同氏によれば、この価格帯は過去4か月間の各スイングポイントから算出された月間・四半期の出来高加重平均価格(VWAP)が収束しており、さらに3.40ドルの高値から続く160日間の下降トレンドの抵抗線とも重なっているという。
「この複数の要因が重なるゾーンは、強気派にとって重要な奪還ポイントであり、今後の強気トレンドへの転換点として振り返られる可能性がある」と同氏は述べた。
過去の分析では、50日間SMAである2.20ドルを上抜ければ、XRPは7月中にも3.81ドルへの急騰が期待できるという指摘もある。
一方、弱気派は2.20ドルのレジスタンスで抵抗しようと動いており、価格を2.15ドル以下に押し下げる可能性もある。その場合の即時的な下値ターゲットは心理的節目である2.00ドルとなる。
さらにその下では、1.95ドルからレンジ下限の1.90ドルまでが次なる注目エリアとなる。1.90ドルは6月22日、米国によるイラン核施設への空爆を受けて記録された水準でもある。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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