コインベースプロの買い圧力が弱まっているため、ビットコインの5万ドル突破は、短期的にはまだ時間がかかるかもしれない。

クリプトクオントによると、コインベースプロのビットコイン価格とバイナンスでのビットコイン価格の差である「コインベース・プレミアム」はマイナスとなっている。これはバイナンスなど他の取引所と比較してコインベースでの売り圧力が高まっていることを示す。

コインベース・プレミアムがマイナスとなっている場合、短期的にはレジスタンスが機能する前兆となる。一方でプレミアムが高くなれば買い圧力が高まっていることを示す。

この指標からクリプトクオントのジュ・ギヨンCEOは短期的に50000ドルを突破するのは「かなり難しいのではないか」と指摘する。

「現在の買いはコインベースからではない。バイナンスやフォビ、OKExと比較して、プレミアムはないため注意が必要だ」

コインベースプロは機関投資家間で人気が高い。利用者はコインベースプロのOTC取引を介してビットコインを購入する。これは直接的に価格動向に影響を与える訳ではないものの、需要の高まりを捉えることにつながり、コインベース・プレミアムは機関投資家の短期的な需要を捉える指標の一つの方法だ。

ただし、コインベース・プレミアムは長期的な価格変動には関係ないようだ。トレーディングビューのデータによると、ビットコインは依然として強い上昇トレンドにあり、14日には49700ドルを超えた。

ビットコイン価格はテスラのビットコイン購入発表を受けて大幅な価格上昇を記録している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン