重要なポイント
現在長期保有者はビットコインの80%以上を保有している状況だ。過去のパターンを繰り返すなら、大きな上昇につながる可能性がある。
11万ドルを突破できれば、ボラティリティも上昇するとの見方もある。一部のトレーダーは9月までに13万ドルまで上昇するみている。
ビットコイン(BTC)の供給のうち、80%以上が長期保有者(LTH)によって保持されている状況は過去に2度しかなく、そのたびにBTC価格は72%および84%上昇した。現在も、再び同様のパターンが現れており、強烈な供給ショックと価格上昇の可能性を示唆している。
過去2回は72%・84%の上昇
長期保有者とは、少なくとも155日以上ビットコインを保有する投資家を指す。こうした投資家による保有量が再び上昇しており、BTC価格が史上最高値付近にあるにもかかわらず、売却する気配を見せていない。
仮想通貨アナリストであるクレディブル・クリプト氏は、長期保有者による保有率が80%に達したとし、投資家の強い信念を示すシグナルだと述べた。
「存在しうるビットコインの80%以上が現在、HODLされている」と同氏はXで投稿し、長期保有を前提とした投資スタイルの強さを強調した。
ビットコインの15年の歴史において、長期保有者の保有率が80%を超えたのは2024年2月と同年10月の2度のみ。この2回の局面では、それぞれ72%と84%の価格上昇が確認されている。
同氏は、「供給の大半がダイヤモンドハンズ(手放さない投資家)に渡ると、わずかな新規需要にも敏感に価格が反応する」と述べたうえで、現在の10万ドルの水準から15万ドルまで約5万ドル分の上昇もあり得ると指摘する。
「余剰供給が再び長期保有者の手に戻り、さらにビットコイン・トレジャリー企業の存在もあって、次の衝撃的な上昇局面は間近に迫っている。今回は前回以上の規模になる可能性も高く、5万ドルを超える上昇が視野に入る」
長期保有者による保有量は6月5日時点で過去最高の1470万BTCに達しており、評価額は約1.6兆ドルに相当する。この傾向に、機関投資家の安定的な買いも重なり、ビットコインの流動性は今後さらに減少する可能性がある。結果として、需要の増加に対して価格が一気に跳ね上がる構図が強まりつつある。
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トレーダーは13万ドル超えに備えてポジション構築
一方でトレーダーたちは、9月期限のコールオプションを通じて、ビットコインが13万ドルに達する展開を織り込み始めている。
デリビット上では、13万ドルのコールオプション(あらかじめ決められた価格で購入できる権利)へのポジションが増加しており、10万〜11万ドルのレンジからの上放れを予想する動きが広がっている。
シンガポール拠点のQCPキャピタルは月曜のテレグラムで、「ビットコインのボラティリティは過去最低水準にとどまっているが、11万ドルのレジスタンスを明確に突破すれば、新たなボラティリティ相場が始まる可能性がある」と指摘する。
「一部の大口投資家はすでに9月期月の13万ドルのコールを買い増しており、11万5000ドル〜14万ドルのスプレッドポジションを維持していることから、2025年第3四半期は構造的に強気相場と見ている」
コイングラスのデータによると、BTC/USDTの3カ月先物における清算ヒートマップでは、11万ドル超の水準に大きな流動性クラスターが形成されており、売り注文も12万2000ドル〜13万ドルの水準に集中している。
This article does not contain investment advice or recommendations. Every investment and trading move involves risk, and readers should conduct their own research when making a decision.本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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