ビットコイン 2025年に16万ドルまで上昇　マクロ経済の改善が追い風に＝マトリックスがレポート

仮想通貨サービスプロバイダーであるマトリックスポートのレポートによれば、ビットコイン価格は2025年に16万ドルまで上昇する可能性がある。

ビットコイン（BTC）は12月6日に初めて10万ドルの高値を超え、仮想通貨の歴史で大きなマイルストーンを達成した。

ビットコイン価格にとって強気のシグナルとなるのは、欧州中央銀行（ECB）が12月12日に主要金利を25ベーシスポイント引き下げ、3%にしたことで、地域の投資と経済活動を促進しようとした点だ。

ビットフィネックスのデリバティブ部門責任者であるジャグ・クーナー氏は、金利引き下げの世界的なトレンドがビットコインのようなリスク資産に投資家を向かわせる可能性があると指摘する。

「この二重の緩和は、仮想通貨を含むリスクオン市場への資本流入を促進する可能性がある。12月市場に見られる伝統的な楽観主義と相まって、投資家がこの分野により多くの資本を投入することで、ビットコインや他の仮想通貨を押し上げる“サンタラリー”を引き起こすかもしれない」

マクロ経済の改善はビットコイン価格にとって重要な触媒となる可能性がある。中国人民銀行（PBOC）が14年ぶりに金利を引き下げたことも大きな追い風になるだろう。

しかし、12月18日に予定されている米連邦準備制度理事会（FRB）の金融政策決定が、2024年末までのビットコインの価格動向に大きな影響を与える可能性がある。

マトリックスポートが12月13日にXで共有したレポートによれば、こういった動きが2025年にビットコイン価格を16万ドル以上に押し上げる可能性がある。

「我々の予測では、ビットコインは2025年に16万ドルに達する可能性があり、これは60%以上の上昇を意味する。この目標は、ビットコインETFの持続的な需要、マクロ経済環境の進化、そしてグローバルな流動性プールの拡大と一致している」

仮想通貨のデレバレッジが完了

ビットコイン投資家は、2024年のFRBの金融政策決定を12月18日に控え、期待を寄せている。

CME FedWatchツールの最新データによれば、25ベーシスポイントの利下げの可能性は現在96.7%で、1カ月前の82.5%から上昇している。

ビットフィネックスのクーナー氏はFRB利下げが年末に向けてビットコインをブーストさせるかもしれないと指摘する。

「利下げはビットコインを年末に“記録的な水準”で終わらせるのに役立つだろう。低金利は通常、借入コストを下げ、投資家のリスクテイクを促進する。仮想通貨は高リスク資産であり、流動性が増加する時にしばしば資金流入が見られる。また、緩和的な金融政策の心理的な後押しが投資家のセンチメントを改善することもある」

ビットコイン価格は12月9日に17億ドルのレバレッジ取引ポジション削減を経て、さらなる上昇が見込まれている。クーナー氏はこのデレバレッジが次の市場ラリーの土台を築くとし、「過剰なレバレッジロングポジションが排除され、ビットコイン価格の次の上昇に向けた基盤が整った」と語った。

仮想通貨取引において、レバレッジとは取引ポジションのために借りた資金の量を指す。11月12日、クリス・マルシャレク氏、Crypto.comの共同創設者兼CEOは、ビットコインが10万ドルを突破する前に仮想通貨市場がデレバレッジを必要とするだろうと警告していた。

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