2020年第1四半期(1ー3月期)の仮想通貨市場がまもなく終わる。ビットコイン(BTC)は10%ほどのマイナスで終わりそうだ。

(出典:Coin360 日本時間3月31日午後19時30分時点)

ビットコイン 歴代の4月は最高成績

ビットコインは、年初の7100ドル台から上昇を続け2月中旬には1万ドルを突破した。しかし、新型コロナウイルスによる経済不安が世界のマーケットを直撃し、ビットコインは3月13日に50%以上急落。一時4000ドルを下回った。その後、投資家による現金化を目指した狼狽売りが落ち着くに従って6000ドル台まで反発している。

スキューによると、2020年第1四半期のビットコインは10.65%マイナスになる見込み。過去7年で4番目に悪い成績となりそうだ。

ただ、第1四半期はビットコインのパフォーマンスが悪い期間として知られている。今年を除く過去6回でマイナスが4回。平均リターンは15.92%のマイナスだ。

一方4月はビットコインのリターンが良い月として知られている

2014年から2019年までまでの間で4月は平均で25%以上も上昇。2019年4月は長い「冬の時代」が明けた月であることは記憶に新しい。

ビットコイン半減期への意識高まるか?

また、さらに5月に推定されているビットコインの半減期を意識した展開になる可能性がある。

新型コロナの影響で半減期が話題に上らなくなっているが、1カ月前には改めて意識され始めるかもしれない。半減期はマイナーに支払われる報酬額が半減されることを指す。現在のところ、ビットコインの半減期は5月13日と推定されている

3月31日、仮想通貨取引所バイナンスのジャオ・チャンポンCEO(通称CZ)は、コインテレグラフのインタビューに答え、半減期の効果について改めて肯定的な見方を示した。

「新たなビットコインの供給スピードが減少する一方、需要が増加する。私はロジックは極めて単純だと思う」

CZは、米連邦準備制度理事会(FRB)が無制限で量的緩和を開始する方針を決めたことに言及し、「FRBが印刷しまくっているので効果は本物だろう」と述べた。