仮想通貨(暗号資産)取引所ジェミナイの共同創業者であるタイラー・ウィンクルボス氏は、ビットコイン(BTC)は金に勝る資産との主張を繰り返している。

9月21日のツイートでウィンクルボス氏は「ビットコインは金よりも金として優れている」と述べた。

過去10年ほどの間にビットコインは劇的に価格が上昇し、その過程の中で数々の重要な局面を突破してきた。多くの人にとって、ビットコインは今では取引のための通貨ではなく、価値の保存手段として捉えられていることから、しばしば、ビットコインは安全資産である金と比較される。

ツイッターの偽名の仮想通貨トレーダーであるNebraskanGooner氏はコインテレグラフに対し、「金とビットコインの間に競争関係がある理由が理解できない」と語った。「私は両方とも価値の保存手段であるように思える」とビットコインは金と同様の安全資産としての地位を確立していると主張した。同氏は仮想通貨の銀行ソリューションを提供するLVLの創設者でもある。

ウィンクルボス氏のツイッターでの投稿にはビットコインと金を7つの観点から比較した表が添付されている。項目は「希少性」、「永続性」、「携帯性」、「分割性」、「保管性」、「偽造の難易度」、「普及度」で、金がビットコインより優れているのは時価総額で勝る「普及度」のみとしている。金の時価総額は9兆ドルで、一方のビットコインは2000億ドルほどだ。

しかしビットコインは供給量が固定されていることやデジタル上の資産であること、送金がメールを送るように簡単にできること、デジタルで保管できることなどから金よりも優れていると強調した。

ウィンクルボス氏は8月にもビットコインをドル、金、原油と比較するレポートを発表。この中でビットコインは世界市場をリードする安全資産として、金を追い抜く可能性を指摘した。そしてビットコインには現在の金と同等の時価総額になる余地が残されていると話し、現在の価格から45倍した50万ドルまで増加するとの持論を展開した。

ただ、ウィンクルボス氏だけでなく、最近、複数の著名投資家や企業がビットコインに投資していることから、2020年はますます注目度が高まっている。

最近では米主要経済番組CNBCの名物キャスターであるジム・クレイマー氏が、純資産の1%を仮想通貨ビットコイン(BTC)に投資するかもしれないと発言した。

米投資会社モルガン・クリーク・デジタルのアンソニー・ポンプリアーノ氏主宰のポッドキャストに出演したクレーマー氏は、インフレヘッジの重要性から金(ゴールド)とビットコインが必要になるという認識を示した。

 

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン