ビットコインは大きく急落した後、わずかに上昇し、足元では7000ドル近辺で取引されている状態だ。一方でBTC以外のアルトコインについては、Coin360のデータが示すように、1~7%の間で回復の動きを見せている。
Market visualization from Coin360
ビットコインは急落によって7月17日以来の水準まで下げた。その後、7040ドル前後で取引されている。BTCは現在、6800ドルが短期的なサポートとなっている。BTCは週間で約14.05%の下落となり、月間では8%の上昇にまで縮小してしまった
Bitcoin’s 24-hour price chart. Source: Cointelegraph Bitcoin Price Index
イーサリアム(ETH)は1~2%の上昇を見せており、現在は412ドル近辺で取引されている。足元では回復の動きがみられるが、それでもETHは週間で50ドル近く下がり、11.35%の下落となっている。月間では11.66%の下落だ。
Ethereum’s 7-day price chart. Source: Cointelegraph Ethereum Price Index
コインマーケットキャップの上位15種類の仮想通貨すべてが反騰しており、1~7%の上昇を示している。
IOTA(MOITA)は特に大きな回復を見せており、7.21%の上昇で0.91ドルで取引されている。
上位10種類の仮想通貨の中では、カルダノ(ADA)の上昇が目立つ。3.63%上昇し、0.13ドル前後で取引されている。
時価総額上位20種類の仮想通貨でみれば、イーサリアムクラシック(ETC)が大幅に上昇を見せている。過去24時間で7.17%増で、17.44ドル近辺で取引されている。これは8月7日に設定された米仮想通貨取引所のコインベースへの上場が間近に迫り、8月3日からミニラリーが行われているとみられる。
Ethereum Classic’s 7-day price chart. Source: CoinMarketCap
すべての仮想通貨の時価総額は現在、約2572億ドルとなっている。昨日から50億ドル近く回復している。しかし、7月後半のラリーで時価総額は一時3030億ドルまで達しており、その時点からみれば、500億ドル失った形だ。
1-month chart of the total market capitalization of all cryptocurrencies from CoinMarketCap
先週末、ニューヨーク証券取引所(NYSE)など23の取引所の運営会社であるインターコンチネンタル取引所(ICE)が、マイクロソフトのクラウドサービスを使った、デジタル資産のプラットフォームを立ち上げることを発表した。週末の下落はあったももの、このニュースはマーケットに強気の流れをもたらすかもしれない。
一方でICEと提携した大手コーヒーチェーンのスターバックスは、BTCや仮想通貨の支払いを受け付けないと表明。多くのメディアがスターバックスでBTC支払いができるのではという観測を否定した。
ICEは、米商品先物取引委員会(CFTC)から承認を受ければ、11月にもビットコイン先物を上場させる計画。ICEの先物は決済時に現金ではなくビットコイン現物引き渡しになっている点で異なる。
一部のアナリストは、現物引き渡しというのが、CMEやCBOEで取り扱っている現金決済のビットコイン先物と異なり、仮想通貨の制度化がより進むとともに、マーケットに対して強気のサインとなるとみている。