ビットコイン(BTC)に対し、金(ゴールド)価格との相関に基づく強気な新目標値が提示された。アナリストは両資産のパフォーマンスを「非常に印象的」と評している。

4月16日、分析アカウントのCryptollica氏は、ビットコインが金の価格推移を追随し、史上最高値を更新するとの見通しをXで示した。

金との類似が導く強気予測

2025年、金(XAU/USD)は最高値を更新し続けているが、それに対してビットコイン(BTC/USD)は年初来で9.3%下落しており、対照的な動きを見せている

BTC/USD 1-day chart. Source: Cointelegraph/TradingView

一方で、金の価格が「ブローオフトップ(急騰後の急落)」に向かっているとの声もある中、ビットコイン強気派は、数カ月遅れて“デジタルゴールド”が追随すると期待している。

Cryptollica氏は、ビットコインが保ち合いのウェッジ型チャートパターンから上方にブレイクアウトし、10万ドル台を回復、さらに上昇すると予測している。

「ビットコインの中期目標:15万5000ドル」と同氏は投稿した。

XAU/USD vs. BTC/USD. Source: Cryptollica/X

現在のビットコイン相場には、過去に強気相場の引き金となった複数の要因が揃っているとの指摘もある。米ドル指数(DXY)の下落や、世界のM2マネーサプライの増加は、ビットコインの価格上昇と相関するといわれている。

貿易戦争下でもビットコイン健闘

オンチェーン分析企業グラスノードは、金とビットコインが現在のマクロ経済的混乱の中でも「非常に印象的」なパフォーマンスを見せていると分析している。

「このような混乱の中で、ハードアセットのパフォーマンスは非常に力強い」と、4月16日公開の週刊レポートに記している。

同社は、金が安全資産として最高値の3300ドルに達した一方で、ビットコインはリスク資産とともに一時7万5000ドルまで売られたが、その後反発して8万5000ドルまで回復し、直近の急落を打ち消したことを指摘した。

XAU/USD vs. BTC/USD (screenshot). Source: Glassnode

グラスノードは、金とビットコインが「世界の中立的な準備資産」として注目を集めつつあると述べている。

ビットコインの価格調整についても、同社は次のように指摘した。

「歴史的な基準から見れば、今回の下落率は約30%と控えめだ。過去のマクロ経済イベントでは50%超の下落が一般的だったが、今回の状況はビットコインに対する投資家の耐性の強さを示している」

Bitcoin bull market drawdowns (screenshot). Source: Glassnode

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。

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