ここに表示された見解および意見は、著者のものであり、必ずしもコインテレグラフの見解を反映するものではありません。すべての投資とトレーディングにはリスクが伴うため、意思決定の際に独自の調査を実施する必要があります。市場データは、HitBTCから提供されています。
仮想通貨市場は10月15日の利益のほとんどを諦めているが、最近の安値は遥かに上回っている。これはポジティブなサインだと言える。ニュースへの俊敏な反応は、市場をあるレべルまで押し上げることが出来るだろう。そして、その後はファンダメンタルズが引き継ぐことになり、上昇への次の動きは大きなファンダメンタルのニュースに基づくものになるだろう。
仮想通貨市場は、機関投資家の参入によって更なる上のレベルに引き上げられるのを待っている。ギャラクシー・インベストメント・パートナーズ創設者のマイク・ノボグラッツ(Michael Novogratz)CEOは、より大きいプレイヤーが来年の第1四半期もしくは第2四半期に市場に参入し、それが新たな高値に押し上げる可能性があると考えている。
世界でも屈指の規模を誇るアメリカの投資会社フィデリティ(Fidelity)はフィデリティ・デジタル・アセット・サービスを立ち上げた。これは機関投資家にビットコインやイーサリアム、または他の多くのデジタル資産のために「セキュアでコンプライアンスの高い、機関投資家レベルの複数の保管ソリューション」を提供する。
しかし、大口の機関投資家など規模の大きいプレイヤーは本格的に市場参入する前に綿密に下調べをする事になるだろう。そしてこれには時間が掛かる。それまでの間、買いを入れておく価値はあるのか?それとも更に下落するリスクがあるのか?主要な仮想通貨について、信頼できる買い場が整っているのか?チャートで探ってみよう。
BTC/USD
10月15日の上昇の後、ビットコインは直上のレジスタンスである6,831.99ドルをわずかに下回っている。理想的には、弱気のパターンを覆した後、価格が上昇するはずだったが、それはまだ起こっていない。
今、もし強気筋がレジスタンスを迅速にスケールすることができなければ、それは弱気筋による売りを誘うことにあるだろう。移動平均線を下回れば、6,075.04~5,900ドルの重要なサポートゾーンを再びテストすることになるだろう。
ビットコイン/米ドル(BTC/USD)のペアは下降トライアングルの下降トレンドラインを上抜けたが、勢いを取り戻していない。移動平均線はフラットなままで、強気筋と弱気筋が拮抗していることを示している。
ビットコインが6,831.99ドルを上回る状態を維持出来れば、バランスは強気筋に有利なものになるだろう。上向きでの目標は7,400ドルと8,400ドルだ。ロングポジションを保持しているトレーダーは、5,900ドルのストップロスを維持出来る。
今後の数日間は重要な局面になるだろう。ビットコインの次の方向性について洞察を得ることができるだろうからだ。
ETH/USD
イーサリアムは調整局面が続いているが、弱気筋はレンジの下半分に押し下げようとしている。イーサリアムは2つの移動平均線の下で取引されており、相対力指数(RSI)はネガティブの領域にある。
もし強気筋が今後数日間、移動平均線を上回ることに失敗した場合、イーサリアム/米ドル(ETH/USD)のペアは192.50ドルのサポートをテストすることになると思われる。更にそこを下回れば、9月12日の安値である167.32ドルまで下落することが予想される。
逆に、直上のレジスタンスを上回る上昇は相場の強さを示す。次のレジスタンスである322.57ドルまで価格を上昇させるだろう。従って、トレーダーはロングポジションを開始する前に249.93ドルを上回り、(UTCで)終値を付けるのを待つべきだ。
XRP/USD
時価総額トップ10の仮想通貨の中で、リップルは10月15日の高値を上回った唯一の仮想通貨だ。また2つの移動平均線を上回っており、これはポジティブなサインだと言える。
リップル/米ドル(XRP/USD)のペアは、0.50ドルまで上昇しそうだ。0.50ドル近辺には何らかのレジスタンスに直面するかもしれない。このレベルを上回れば、0.55ドルや0.625ドルへの上昇が見込まれる。
もしリップルが0.50ドルから反落すれば、50日間SMAまで下落する可能性がある。この50日間SMAがサポートとして機能するはずだ。2つの移動平均線はフラットで、RSIは中心の近くだ。これは短期的に調整局面に入ることを指すものだ。
BCH/USD
ビットコインキャッシュは、対称トライアングルの内部で取引される状況続いている。
ビットコインキャッシュ/米ドル(BCH/USD)のペアは移動平均線を下回って取引されており、20日間EMAは下落している。RSIはネガティブの領域にある。これは弱気筋が主導権を握っていること示す。
トライアングルを下抜ければ、下落トレンドが再開するだろう。9月11日の安値である408.0182ドルがマイナーサポートとなるだろう。トライアングルを上抜ければ、ビットコインキャッシュは勢いを得ることになるだろう。トレーダーは、現在のロングポジションのストップロスを400ドルでキープできるだろう。
EOS/USD
EOSは現在、6.8299~4.4930ドルのレンジの中間付近で取引されている。2つの移動平均線はフラットで、RSIも中間の地点にある。これは強気筋と弱気筋のバランスが拮抗していることを示す。
新しい上昇トレンドは、直上のレジスタンスである6.8299ドルを上抜け、終値を付ければスタートするだろう。この上昇の動きは、EOS/USDのペアを9ドル以上に押し上げると思われる。
逆に、弱気筋が5ドルのサポートを下抜けさせれば、4.49ドルや3.8723ドルまで価格が下落する可能性が出てくる。従って、トレーダーは自らのロングポジションの4.9ドルのストップロスを維持するべきだろう。
XLM/USD
ステラは移動平均線を上回って取引されている。これは強気のサインだ。現在、下降トレンドラインと直上のレジスタンスである0.24987525ドルを上抜けようと試みている。
これが成功した場合、弱気の下降トライアングルのパターンを覆し、0.36ドルまで上昇するだろう。その際には0.30ドルがマイナーレジスタンスになると見られる。トレーダーは0.27ドルを越えて(UTCで)終値を付ければ、ステラ/米ドル(XLM/USD)のペアでロングポジションを開始することが出来る。
下落するとなれば、移動平均線がサポートとなるだろう。そこを下回れば、0.204~0.2148ドルの領域がサポートになるだろう。この領域を下抜けた場合、重要なサポートである0.184ドルをテストすることになるだろう。
LTC/USD
10月15日の上昇の後、ライトコインは再びレンジの下半分にまで落ちた。2つの移動平均線はフラットで、RSIはネガティブの領域にある。
もしライトコイン/米ドル(LTC/USD)のペアが今後数日間、移動平均線を下回れば、弱気筋はレンジを下抜けさせようと試みるだろう。47ドルを下抜ければ、下落トレンドが再開し、40ドルのサポートまで価格が下がることになるだろう。
もし強気筋が69.279ドルを越え、それを維持できれば、ライトコインは逆転のパターンを形成するだろう。価格がレンジ内に留まっている限り、取引の機会を見出すことはできないだろう。
ADA/USD
カルダノは移動平均線を上回るのに苦戦している。現在、20日間EMAと0.073531ドルの間で取引されている。
2つの移動平均線はフラットであり、RSIは50のレベル近辺にある。弱気筋が10月15日の日中安値を下抜けさせれば、エイダコイン/米ドル(ADA/USD)のペアは0.060105ドルの安値を再テストすることになるだろう。
もし0.094256ドルの直上のレジスタンスを上抜ければ、強さを得るサインになり、新しい買い場が整うまで静観するべきだろう。
XMR/USD
モネロは2つの移動平均線を下回っている。モネロは107.80ドルを越えた状態を維持しようとしている。107.80ドルを下回れば、再び100ドルまで下落するだろう。
移動平均線を上待った状態を維持できなければ、弱さのサインだ。弱気筋が100ドル以下に下落させれば、81ドルを再テストすることになるだろう。
モネロ/米ドル(XMR/USD)のペアが128.65ドルを超えれば、強さを得るだろう。現在、私たちは買い場を見つけることができないため、いかなる取引も提案しない。
TRX/USD
10月15日に直上のレジスタンスを上抜けた状態を維持するのに失敗した後、トロンはレンジ内に戻ってしまった。強気筋は移動平均線を超えた状態を維持しようとしている。これを下抜ければ、トロンはレンジの底まで下落する可能性がある。
トロン/米ドル(TRX/USD)のペアが0.02815521~0.0183ドルのレンジの中にある限り、買い場を見つけることはできない。その次の動きは、レンジを上抜けるか下抜けるかすると始まるだろう。
過去2回、レンジを上抜けた状態を維持することができなかった。したがって、トレーダーはロングポジションを開始する前に、レンジを越えて(UTCで)終値を付けるのを待つ必要がある。