ここに示した見方や意見は著者単独のものであり、コインテレグラフの考えを必ずしも反映するものではありません。リスクを含むトレードや投資の際には、自身で調査を行ったうえで判断するようお願いします。市場データはHitBTCから提供されています。
トルコが通貨危機に直面している。対米ドルでのトルコリラのボラティリティは、ビットコイン(BTC)を上回った。トルコのエルドアン大統領は、トルコ人に対して、ドルと金をリラに両替しろと呼びかけている。
しかし、知識を持ったトルコ人は、リラをビットコインに両替しているようだ。先日の報道にあったように、トルコショックの中、トルコの仮想通貨取引所の取引高が増加している。
トルコにおける仮想通貨の取引高はそれでも少ないが、トルコ危機は、政府や中央銀行に支配されない仮想通貨の重要性を浮き彫りにした。全米経済研究所(NBER)は強気派なら「ポートフォリオの6%をビットコインにするべき」と言う論文を発表した。
確かに仮想通貨相場の低迷は続いているが、ビットコインに対する足場固めは着々と進んでいるようだ。13日、ビットコインのドミナンスは51%を超えた。
今後のビットコインはどうなるのか?アルトコインの巻き返しはあるのか?見てみよう。
BTC/USD
ビットコインは、6500ドルにおける売り圧力に勝てない状況が過去2日間続いている。今後2、3日間、5,910.65ドル〜6,500ドルでの保ち合いになるかもしれない。我々は、5,910.65ドルを上回っている限り、楽観的な見方を維持する。
ビットコインは、下降型三角もちあいの下降トレンド線を越えれば、上昇基調になるだろう。このため、我々は前回の買い推奨を維持する。
ビットコイン/米ドル(BTC/USD)が5910ドルを下回ったら、我々は強気な見方をやめる。下降局面におけるサポートは、5450ドルと5000ドルだ。
50日間SMA(赤色)が過去2、3日の間、横ばいで推移していてることから、近い将来、ビットコインは保合いになる可能性が高まっている。また20日間EMA(青色)が下がっており、今後は上昇局面においてこのサポートを突破できるかが注目だ。
今後2、3日間が重要な局面だと考える。
ETH/USD
イーサリアムは、過去2、3日間で急落。12日に反発を試みたものの、新たな売り圧力に押されている。
RSI(相対力指数)が下落を続けており、「売られすぎ」の領域に入っている。ただ、買い支えが入る兆候は見られない。このため、280ドルまで下がる可能性がある。
イーサリアム/米ドル(ETH/USD)が反発するまで、取引は控えた方が良いだろう。反発の最初のサインは、20日間EMA(青色)を超えて3日間取引した時だろう。
XRP/USD
リップルは、重要なサポートである0.24001ドルに向かって下落を続けている。過去2日間、0.288ドルのラインを守っているものの、反発力は弱く、今後も下落が続く可能性がある。
唯一のポジティブ材料は、RSA(相対力指数が)が「売られすぎ」を示していることだ。上昇局面では、20日間EMA(青色)で手強いレジスタンスに直面するだろう。その上には50日間SMA(赤色)がある。
底値が見えるまで、リップル/米ドル(XRP/USD)の買い推奨は控える。
BCH/USD
ビットコインキャッシュは11日、重要なサポートである537.8221ドル近くまで下落した。我々はこの水準からの反発を予想していたが、それは見られなかった。620ドルをすぐに回復しない限り、537ドルを下回るのは時間の問題だろう。
ビットコインキャッシュ/米ドル(BCH/USD)の下降局面における次のサポートは400ドルで、その次は300ドルだ。RSI(相対力指数)が過去2、3日の間「売られすぎ」を示しているので、我々は現在の水準で買い手が戻ってくることを予想している。
620ドルと20日間EMA(青色)が上昇局面における強いレジスタンスになるだろう。
強気相場になるまでロングポジションの推奨は控える。
EOS/USD
EOSは、過去2日間、4.8ドルで持ちこたえているが、反発するには至っていない。買い手を引きつけられておらず、3.8723ドルまで下がるかもしれない。
2つの移動平均線は下落していて、RSI(相対力指数)は過去2、3日間「売られすぎ」を示している。上昇局面においては、20日寛EMA(青色)が手強いレジスタンスになるだろう。
一方、下落局面では、3.8723 ー 4.3396ドルが力強いサポートゾーンになる。
EOS/USDの買い推奨をする前に、買い手が戻ってくるのを待とう。
XLM/USD
ステラは、重要なサポートである0.184ドルから反発。 0.184 — 0.477ドルの幅広いレンジ相場になっている。
ステラ/米ドル(XLM/USD)は、強いレジスタンスとして立ちはだかると見られる20日間EMA(青色)近くで取引をしている。2つの移動平均線が横ばいになり始めているので、近く、保合になるかもしれない。
もし2つの移動平均線を上回ることができれば、下降トレンド線まで上昇するかもしれない。我々はステラに対して強気なので、良いストップロスを見つけ次第、買い推奨をしたいと思う。
もし、0.184ドルを下回れば、我々の強気な見方は無効になる。
LTC/USD
ライトコインは11日、55ドルまで急落した。下降局面においては今後、48 — 52ドルがサポートゾーンになるだろう。
RSI(相対力指数)は、売られすぎを示しているので、今後、反発もあり得る。上昇局面において20日間EMA(青色)と50日間SMA(赤色)を超えたところで、手強いレジスタンスに直面するだろう。LTC/USD は、5月16日以来、50日間SMAを突破していない。
下落が終わるまで、買い推奨は控えよう。
ADA/USD
カルダノは、重要なサポートラインで踏みとどまっているものの、0.078215ドルまで急落する可能性もある。
二つの移動平均線は下落していて、RSI(相対力指数)は売られすぎの領域に近づいている。このため、弱気相場が長引くかもしれない。上昇局面においては、0.13ドルと下降トレンド線がレジスタンスになる。
もしエイダ/米ドル(ADA/USD)が2、3日の間0.15ドルを上回ることができれば、我々は強気派に転ずる。それまでは、静観しよう。
XMR/USD
モネロは、時価総額トップ10入りしてからしばらく経ったので、分析しよう。
モネロ/米ドル(XMR/USD)は、11日に87.023ドルまで下落して以降、反発を試みている。
上昇局面では、20日間EMA(青色)が、手強いレジスタンスになる。そこを突破すれば、下降トレンド線付近である130ドルまで上昇する可能性がある。下落局面では、もし87.023ドルを下回れば、 78 — 82ドルのサポートゾーンまで下落するかもしれない。
現在は下落傾向が続いているので、買い推奨は控える。
IOTA/USD
IOTAも下落が続いているが、2つの移動平均線が下がっているのとRSI(相対力指数)が売られすぎのゾーンにあることから、弱気相場が続くことを示している。11日に0.5011ドルの安値をつけた際、幾らかの買いが入った。
以前の下落局面では、RSIが売られすぎゾーンに入ってから反発した。このため、心理的なサポートラインである0.5ドルは守られると考える。
回復局面においては20日間EMA(青色)がレジスタンスになるだろう。もしそこを突破したら、次のレジスタンスは0.9150ドルだ。下落局面では、 アイオタ/米ドル(IOTA/USD)が0.5ドルを下回れば、0.45ドル、0.38ドルまで下がるかもしれない。
トレンドが変わるまで買い推奨は控えよう。