ここに示した見方や意見は著者単独のものであり、コインテレグラフの考えを必ずしも反映するものではありません。リスクを含むトレードや投資の際には、自身で調査を行ったうえで判断するようお願いします。市場データはHitBTCから提供されています。
Googleトレンドによると、グーグルで「ビットコイン」と検索された件数は、年初来で75%も減少した。これが示しているのは、仮想通貨で楽に大金を稼ごうとした人のほとんどが諦めたことを示している。モメンタム投資家にとっては悪いニュースかもしれないが、そのほかの投資家にとっては朗報だ。市場からほとんどの泡(Froth)を出し切った後、安値で買えることを意味しているからだ。
アップルの共同創設者であるスティーブ・ウォズニアック氏がビットコインは「デジタルゴールド」と信じる一方、有名な空売り投資家のジム・チェイノス氏は仮想通貨を嫌って世界的な大恐慌の時にも使えないと考えている。
破壊的な新技術の登場に懐疑論者もつきものだ。ビットコインはすでに300回も「死亡」したという見方もあるが、ビットコインは毎回そうした悲観論を払いのけたてきたし、今回も例外ではない。
各国の中央銀行関係者も仮想通貨の脅威に怯えている。最近のコンフェレンスでは、カナダ銀行とスイス中央銀行の代表が「ハイパーインフレーションが起きた時」や「中央銀行がちゃんと仕事をしない時」に仮想通貨が法定通貨の時代を終わらせるという見方で一致した。
果たして今は買いなのか、待った方がいいのか、見てみよう。
BTC/USD
ビットコインは、4日に20日間EMA付近から下落したものの、5日に7433.34ドルで下値を支えられた。今日は、弱気筋が、上値レジスタンスゾーンである20日間EMAと7941.68ドルの間を守る形で取引されている。
ビットコイン/米ドル(BTC/USD)は、7941.68ドルの水準を上抜ければ、上昇局面に転ずるだろう。上値目標は8500ドル、9000ドル、10,000ドルを目指し、下落するとなれば、7317.6ドルと7106ドル、6750ドルがサポートとなる。
現在は、50日間SMAが横ばいで20日間EMAが下落していることから、下値ではレジスタンスが最小となることを示している。相対力指数(RSI)が50を超えなかったことも相場に悲観的なムードを漂わせる要因となった。20日間EMAを超えたら強気相場に転じるだろう。それまでは、買いは控えた方が良さそうだ。
ETH/USD
イーサリアムは過去3日間、下降チャネルのレジスタンスライン付近で推移してきた。底値が固いことから、下降チャネルを上抜ける可能性は高まっている。
トレーダーは、630ドルを超えたら、570ドル以下をストップロスとして買いを入れることもできるだろう。上値目標は745ドル。50日間SMAがマイナーレジスタンスになるが、それは突破できるとみている。
下降局面では、イーサリアム/米ドル(ETH/USD)はトレンドラインでサポートを受けるだろうが、下降チャネルに再び戻った途端、下降チャネルのサポートラインまで下落する可能性がある。このため我々は下降チャネルを完全に抜け出した時だけロングポジションを持つように勧める。
XRP/USD
リップルは20日間EMAで下値が支えられているが、力強い反発はしていない。20日間EMAと50日間SMAが双方とも横ばいで推移していて、近い将来、コンソリデーションになる可能性もある。
リップル/米ドル(XRP/USD)は、弱気相場を示す下降トライアングルの下降トレンドラインを破ることができれば上昇局面に転じるだろう。逆に0.45ドルを下回れば下降局面に転じる。
我々は現在の水準においては買い場を見出していない。
BCH/USD
ビットコインキャッシュは、過去3日間、20日間EMAを上回って推移しており、ポジティブな兆候を示している。下落傾向が続いていた20日間EMAがここにきて横ばいになっている一方、50日間SMAは引き続き上昇している。これらすべては、抵抗感が最も少ない道が上値であることを示している。
歴史的に50日間SMAは大きな抵抗線として機能しないため、我々はこの水準が今後の足かせになるとはみていない。しかし、1306.5585ドルを突破するのに苦戦するかもしれない。これより上の段階では、1600ドルでもう一度テストがあるだろう。
下降局面では、1060〜955ドルが最初のサポートゾーンになる。BCH/USDは878ドルを下回ればネガティブだ。
我々は強気に見ているが、確固たる買い場が見当たらないため、取引を勧めてはいない。
EOS/USD
EOSは、12.9870ドルで下値を支えられており、強気のサインを示している。現在、50日間SMAのレジスタンスに直面している。両方の移動平均線とも上向きに転じており、抵抗感が最も少ない道が上値であることを示している。
トレーダーは、イオス米ドル(EOS/USD)が50日間SMAを上抜けて4時間経つのを待ってから、18.67ドルを上値目標にロングポジションを取ることができるだろう。ストップロスは、12.5ドル付近に設定できるだろう。もし15.545ドルを上抜けなければ、ロングポジションを閉じるべきだ。
イオスは最近一大イベントを終えたばかりなので、短期的にボラティリティが高いかもしれない。このため我々はポジションのサイズを通常の40%未満にすることを勧める。現状ではリスクの高い相場だ。
LTC/USD
ライトコインは、過去7日間、115ドルから127ドルという狭いレンジで推移している。127ドルを突破したら勢いをつけるかもしれない。最初の上値目標は140ドルで、50日間SMAの近くにある。もしここを突破したら、下降トライアングルの下降トレンドラインまで上昇する可能性がある。
ライトコイン/米ドル(LTC/USD)が127ドルを下回るようなら、狭いレンジでの推移が2、3日続くことを意味するだろう。
下降局面では、115ドルで大きなサポートがあり、その下では107ドルの水準がサポートになる。107ドルを下回る状態が続けば、非常にネガティブなサインだ。
127ドルを上抜ければ、ロングポジションを取ることを提案する。ストップロスは115ドルだ。我々はポジションのサイズをいつもの50%にすることを勧める。ライトコインは未だに弱気相場を示す下降トライアングルの中で推移しているからだ。
ADA/USD
カルダノは過去3日間0.23ドル付近で推移しているが、我々が以前の分析で提案した、0.23ドルを超える局面には入ってきていない。
双方の移動平均線は横ばいで推移しており、短期的には限定的なレンジでの取引が見込まれる。
たとえ0.23ドルを超えたとしても、エイダ米ドル(ADA/USD)は0.263ドルと 0.286ドルの水準で上値を抑えられるかもしれない。下降局面では、0.17ドルの水準がサポートになる。
リスクに対する報酬の割合が魅力的でないため、我々は以前の買い提案を撤回し、より良い買いの機会を待つように勧める。
XLM/USD
ステラは0.303ドルの水準の突破に苦戦している。しかし、ちょっとしたポジティブ材料としてあげられるのは、4日に20日間EMAを上回って以降に値崩れしていないことだ。
我々が提案したロングポジションは維持しているが、0.27ドルの真下にストップロスをつけるべきと考える。50日間SMAは横ばいとなっており、20日間EMAが下がり始めていることから、弱気相場の兆候が出ているためだ。リスクを減らそうではないか。
ステラ米ドル(XLM/USD)が0.303ドルを上抜けることができれば、50日間SMAの0.346ドルまで上昇して、さらには0.38ドルの水準まで上がるはずだ。
IOTA/USD
IOTAは過去2日間、下値の強力なサポートである1.63ドルでより上で取引されており、20日間EMAを上抜けるのに苦戦している。現状では買いのサポートが不足している。
アイオタ米ドル(IOTA/USD)は、双方の移動平均線が横ばいで推移していて、コンソリデーションの可能性が高まっている。
もし1.63ドルのサポートが崩れた場合、下降局面に入るだろう。上昇局面では、2ドルと2.2ドルまで反発する可能性がある。
重要なサポートである1.63ドルから力強く反発した場合にのみ、トレーダーはロングのポシジョンを取るべきだろう。