グーグルで「ビットコイン」と検索された件数が年初から75%減少したことが分かった。これはCNBCが4日Googleトレンド分析の結果として報じたもので、過去3ヶ月間で見ると検索数は半減した。

 ウォール街のビットコイン・アナリストであるニコラス・コラス氏は、グーグルの検索数の減少は価格に連動していると指摘。ビットコインの価格は、今年、約5割ほど下落している。コラス氏は、クライアントに当てたEメールで「ビットコインが再び世界的に注目を浴びるためには新たなストーリーが必要」との見解を示したという。

 Googleトレンド分析は、最も検索された時を100として特定の検索ワードの人気を測る。ビットコインの人気度は、1月初めに37だったが今月初めには9まで下がった。コラス氏は、ビットコインのウォレット開設数が、2万ドルをつけた去年の第4四半期と比べて減少していることにも言及している。ビットコインのウォレット開設数は、去年末は1カ月に7.6%ペースで増加していたが、今年はこれまで3.7%の微増にとどまっている。コラス氏は「ビットコインの本質的な価格上昇のためには1カ月に5%以上の増加が必要」と結論づけた。

 CNBCによると、今年に入って他の仮想通貨のグーグル検索数も減少していて、イーサリアムは70%、ビットコインキャッシュは82%、リップルは87%とそれぞれ大幅に減少している。ただ時価総額第5位のEOSの検索数は、97%も急増した。CNBCは、EOSによる最近の資金調達活動が背景にあるとみている。