ここに示した見方や意見は著者単独のものであり、コインテレグラフの考えを必ずしも反映するものではありません。リスクを含むトレードや投資の際には、自身で調査を行ったうえで判断するようお願いいたします。

市場データはHitBTCから提供されたものです。

 イタリア中央銀行総裁は、G20は仮想通貨をリスクが高いと認識していると話した。しかし、禁止すべきではないというのが総意だ。仮想通貨市場には暗いニュースが数日続いたが、これは朗報だった。ビットコインを筆頭に、ほとんどの仮想通貨が反発しようとしている。

 市場は昨年12月高値から低迷し、仮想通貨市場の新参投資家を遠ざけていた。潮の流れが変われば、新しい投資が市場に戻ってくるだろう。

 Finder.com の最近の調査によれば、米国人の仮想通貨保有率は人口の8%。これから購入する計画の人も8%だった。残りの92%は仮想通貨と全く関係がなく、市場が伸びる余地は大きい。一方で、仮想通貨に懐疑的で、恐れている人はいまだに多い。高いボラティリティがあるからだ。しかし、トレーダーはよく計画すれば、リスクを大幅に減らせるのだ。

 人気コインがどうなっているか見てみよう!

 

 

BTC/USD

 ビットコイン(BTC)は20日、下降チャネルを上抜けした。これは強気のサインだ。前回のブレークアウトは2日で、当時は高いレベルで維持出来ず、6日以内にチャネル内に戻ってしまった。同じ動きが今回も起こるだろうか?

BTC/USD

 下降チャネルのレジスタンスラインのすぐ上は、20日EMAと50日SMAのレジスタンスラインがある。弱気筋がこのゾーンを死守すると予想する。なぜなら、もし価格がこのラインをブレークアウトすれば、BTC/USD通貨ペアは1万2172ドルへ向けラリーがあるからだ。

 次に8800ドルレベルへ下落する時は、トレーダーが取引を始める良い機会になるだろう。8800ドル付近で希望配分の50%を購入し、7600ドルでストップロスを置こう。両方の移動平均線がクリアになった時、残りの分のポジションを立てても良い。

 上昇傾向のターゲット・オブジェクトは1万2000ドルへのラリーだ。


ETH/USD

 イーサリアム(ETH)は下降チャネル(チャートのマーク2)と頭上の565.54 ドルにあるホリゾンタル・レジスタンスラインをブレークアウトしようとしている。もし成功すれば、650ドルにある20日EMAへのラリーが起こるだろう。これは弱気が売りに出るトリガーに多いになるだろう。

ETH/USD

 20日EMAの上では、下降チャネルと50日SMAのレジスタンスラインが、他の2つの重要なレジスタンスレベルだ。

 アグレッシブなトレーダーは価格が575ドルで終われば(協定世界時)、最初のストップロスは500ドルに置いても良い。もしイーサが660ドルを上抜けるのが難しい場合は、ポジションを決済するのもありだ。

 反対に、ETH/USD通貨ペアが565ドル以下へ戻る場合は、弱気になり最近の安値と再び試すかもしれない。

 

BCH/USD

 ビットコインキャッシュ(BCH)はダウントレンドラインを上抜けし、現在は20日EMAの上へ行こうとしている。1100ドル〜1200ドルの間にはレジスタンスが多数ある。

BCH/USD

 現在、ビットコインキャッシュはダウントレンドにいる。両方の移動平均線は下降し、価格も両線の下だ。もし1200ドル上を維持できたら、買いがやってきて1600ドルへのラリーもあり得るだろう。50日SMAをブレークアウトするまってからポジションを立てよう。

 下降傾向では、980ドルと880ドルが強力なサポートラインとなるだろう。


XRP/USD

 前回の提案で、リップルは0.71ドルでのロングポジションを勧め、19日に条件が揃った。その時のストップロスは0.53ドルで、18日安値の少し下だった。

XRP/USD

 20日、XRP/USD通貨ペアは、はらみ線のローソク足パターンを形成した。本日になりレンジは再び縮小した。強気と弱気の両方が現れている。過去2日間の併合が0.73ドルをブレークアウトすれば、強い引き戻しが再びくるだろう。

 上昇傾向では、弱気が20日EMAと50日SMAの間で粘るが、一度0.9ドルレベルを越えれば、リップルは1.1ドルへラリーし、それから1.2ドルのレンジアッパーエンドへ行くだろう。言及したレジスタンスラインを越えるのが難しい場合は、ポジションを決済する必要がある。


XLM/USD

 ステラは0.2ドルの安値から20日EMAへ反発した。ダウントレンドラインをしばらくブレークアウトし、弱気が力を失ってきていることを示している。

XLM/USD

 しかし、弱気は20日EMAをラインを守ろうとするだろう。もし強気筋がそれに続く0.23ドル付近への下落時に買えば、トレーダーはロングポジションをたて始めても良い。XLM/USD通貨ペアのアグレッシブな取引をお勧めする。なぜなら、20日EMAは下降チャネルと50日SMAのレジスタンスラインで、以前は強い抵抗を見せなかったからだ。

 もし終値が0.18ドル以下なら、ポジションを練り直す必要がある。上昇傾向では、0.35ドルへのラリーを期待できる。もしこのレベルがクロスされたら、0.47ドルへの動きもなくなるだろう。

 

LTC/USD

 ライトコインは強気のようだ。144.544ドルの安値から上昇している。ダウントレンドラインをブレークアウトしている。これは強気のサインだ。現在の回復は、20日EMAと187ドルの間で強い抵抗にあうだろう。次の下落があるまで、ロングポジションを立てるのを待とう。

LTC/USD

 LTC/USD通貨ペアは、巨大なシンメトリカル・トライアングルを形成している。205ドルを上抜けるだろう。しかしターゲット・オブジェクトはずっと上で、240ドル、そして300ドルへ達した時に取引を開始しよう。

 2つの可能性が出来上がってきている。165ドルに下がった時に買い、ストップロスを142ドルに置くか、もしくは205ドルをブレークアウトするのを待つかだ。その時はロングポジションで、ストップロスは180ドルに置こう。

 

ADB/BTC

 カルダノはダウントレンドラインを上抜けた。これは今年1月以来初めてだ。トレンドが変化し始めている。

ADA/BTC

 現在、ADB/BTC通貨ペアは0.00002460のレジスタンスに直面している。強気がこのレジスタンスを突破すれば、0.000035への上昇もあり得るだろう。

 0.000025レベルを4時間維持できたら、ロングポジションでの取引を勧める。ストップロスは 0.000016にしよう。

 

NEO/USD

 ネオは最近安値の49.04ドルから劇的に回復した。市場はブレークダウンを拒否したが、86ドルレベルで強いレジスタンスにあうだろう。

NEO/USD

 もし、NEO/USD通貨ペアが次の下降時に65ドルのサポートを見つけたら、ボトムフォーメーションのサインで、48ドル以下でストップして買っても良い。もし価格が上昇し続けたら、90ドルでロングポジションに入って、最初のストップロスは70ドルだ。後に引き上げてるのも良い。

 最初のターゲット・オブジェクトは115ドルへの動きで、そこで売りを見るだろう。ネオが120ドルをブレークアウトすれば、価格は140ドルレベルまで上昇するだろう。

 

EOS/USD

 イオスは3.8723ドルの安値から強く回復した。過去2日間、20日EMAで売りに直面している。

EOS/USD

 EOS/USD通貨ペアが6.3ドル以上へラリーすれば、下降チャネルのレジスタンスラインへ上昇するだろう。

 前2回はチャネルラインから下降している。これは強いレジスタンスとして作用するだろう。現在、高いリターンが期待できるほどの魅力的なリスクの取引はない。ポジションを立てるのは見送ろう。

 

 

市場データはHitBTC、分析チャートはTradingViewによるものです。