ここに示した見方や意見は著者単独のものであり、コインテレグラフの考えを必ずしも反映するものではありません。リスクを含むトレードや投資の際には、自身で調査を行ったうえで判断するようお願いいたします。市場データはHitBTCから提供されています。

 トムソン・ロイターの調査によると、大手銀行やヘッジファンド、アセット・マネジメント企業など、調査対象の金融機関のうち20%が、向こう1年以内に仮想通貨交換業に参入することを検討していることが分かった。もし参入すれば、新たな資金が大量に仮想通貨業界に流れ込むはずだ。

 ゴールドマンサックスはすでに動き始めている。仮想通貨トレーダーのジャスティン・シュミット氏を証券部門のデジタル資産マーケット担当副社長として採用した。同社がこの業界に参入すれば、その他の企業もこの動きに続くだろう。

 投資家のティム・ドレーパー氏は、ビットコインはインターネットや産業革命より巨大だと主張した。仮想通貨交換業者は規制の必要性に気付き始めている。日本の仮想通貨の登録業者16社は、自主規制団体の「日本仮想通貨交換業協会」を23日に組織した。

 これらの動向を見ると、業界は成熟してきており、将来多くの機会を提供するだろう。長期的な見通しは良好だ。ただ買って、ホールドする状態から、トレードしてはどうだろうか?短期的にはボラティリティの問題が残っているが、このボラティリティを利用して利益をあげてみよう。

BTC/USD

 ビットコインは利益確定レベルの1万ドル近くに上昇した。前回の分析では、9200ドルレベルで一部の利益を確定し、残りのポジションに対し損益分岐点でストップを維持するよう勧めた。

BTC/USD

 仮想通貨はボラティリティが高い特徴があり、上がった利益がすぐに消失してしまう傾向にある。それゆえ、レジスタンスで利益を部分的に確定し、ストップを高く設定することを勧めている。

 トレンドラインはサポートを提供しなかった。BTC/USDペアは20日EMAへ下落する可能性がある。移動平均線はサポートを提供せず、8000ドルまでスライドするかもしれない。そのため、残りのポジションのストップを損益分岐点に置くことを勧める。

 全てのポジションのストップを高くしない理由は何か?移動平均線は強気のクロスオーバーを達成した。8770ドルレベルで、いくらか買いの動きが出ると予想する。この予想が正しければ、1万ドルを再び上抜ける動きにつながり、1万2000ドルレベルへの上昇もありえる。ストップを損益分岐点で維持しながら、融通が効くようにしておくのが良いだろう。

ETH/USD

 イーサリアムが745ドルに上昇するのを待っていたが、24日に712ドルから下落した。現在はサポートの600ドルレベルにある。

ETH/USD

 このサポートで価格を維持できれば、また745ドルへの反発が起こるだろう。しかし、もしこのサポートとトレンドラインを割れば、ETH/USDペアは20日EMAへの下落もありえる。

 我々は現在、イーサのポジションを建てていない。リスクの低い取引開始の機会がなかったからだ。もう少しロングを構築できる機会を待つことにしよう。

BCH/USD

 ビットコインキャッシュは、第3目標値の1600ドルのすぐ近くまで上昇した。24日の高音は1590.7825ドルだった。以前、ビットコインキャッシュは急騰した後は急降下する傾向があると述べた。トレーダーがトレーリングストップで利益を守っていることを期待する。

BCH/USD

 BCH/USDペアはサポートの1200ドルレベルにある。この水準を保持できれば、1200〜1600ドルの保ち合いになるだろう。1600ドルを上抜けた時、次の上昇の機会が始まるだろう。    

 1200ドルを下抜けた場合は、20日EMAの1000ドルまで落ちる可能性がある。ポシションを閉じて、次の買いの機会が来るのを待とう。

XRP/USD

 リップルは24日に上昇を再開するように思われたが、この試みは失敗した。他の通貨と同様だ。現在はトレンドラインのサポートで持ちこたえようとしている。もしこのレベルを維持できれば、1.08ドルへ向かって上昇するだろう。 

XRP/USD

 XRP/USDペアが0.78ドルを割った場合、20日EMAの0.73ドルへの下落もありえる。この次のサポートは50日SMAだ。前回の助言に従ったトレーダーは、ストップを高くし、利益を確定しているはずだ。もしそうでなければ、残りのポジションのストップを損益分岐点で維持しよう。

XLM/USD

 ステラは3回0.4ドルを上抜け、維持するように見えたが、失敗した。0.36ドルのサポートを下抜けた。

XLM/USD

 20日EMAにはサポートがあるが、この下の50日SMAまで下落する可能性がある。XLM/USDペアはまた、0.184ドルと0.4ドルのレンジバウンドを形成するかもしれない。それゆえ、トレーリングストップで利益を確定していないトレーダーは、そのストップを損益分岐点まで上げることを勧める。常にトレーリングストップを使いながら定期的に利益を確定するように勧めるのは、仮想通貨は急降下し、利益が飛んでしまう可能性があるからだ。 

LTC/USD

 ライトコインは高いレベルで売りに直面している。24日に160ドルを上抜け、前回の分析で勧めた買いレベルが発動した。しかし、たった1日でこの上昇は転落してしまった。

LTC/USD

 LTC/USDペアはダウントレンドライン、移動平均線と水平サポートラインの141.026ドルに、下支えを見つけられずにいる。このまま行くと115ドルへの下落もありえる。そのため、ストップロスを140ドルまであげよう。 もし上記のいずれかのサポートを維持できれば、160ドルへの上昇の動きが見られるだろう。

ADA/BTC

 カルダノの保ち合いは嫌な方向で終わった。0.000035レベルから下落している。クリティカルレベルの0.00003を割り、現在は20日EMAのサポートにいる。

ADA/BTC

 ADA/BTCペアが20日EMAから上昇すれば、頭上のレジスタンスを再び上抜ける動きになるだろう。このレジスタンス上を維持できれば、新たな上昇が始まるはずだ。もし20日EMAを下抜けたら、50日SMAへの下落し、レンジ相場になる可能性がある。

 トレーダーがトレーリングストップを使いながらポジションを閉じていることを望む。もしまだ閉じていない場合は、ストップを損益分岐点まであげよう。

NEO/USD

 ネオは予想に反した動きをしている。80ドルレベルの強いレジスタンスに直面している。

NEO/USD

 NEO/USDペアは24日に80ドルレベルを上抜けたが、維持できなかった。価格は80ドル以下に再びもどっている。買いが弱く、高い位置で利確しようとする動きの表れだ。残りのポジションのストップを損益分岐点で保持することを勧める。移動平均線を上抜けた場合は、再び80ドルへ上昇していくだろう。ターゲットは94ドルと140ドルだ。

EOS/USD

 イオスは強気で、目標の13ドルを超えた。しかし14ドルで強いレジスタンスにあうと予想する。24 日の高値は16.1460ドルだった。

EOS/USD

 前回の分析ではトレーリングストップを高くすることを勧めた。トレーダーがポジションの利益を確定していることを望む。16ドルレベルで強いレジスタンスがあると予想する。ここで数日間の保ち合いになるかもしれない。1月13日高値の18.67ドルを上抜ければ、イオスは上昇していくだろう。ポジションを構築する前に少し動きを見守ろう。