ここに述べられている見解や意見は、あくまで筆者/寄稿者のものであり、必ずしもコインテレグラフおよびコインテレグラフジャパンの見解を反映するものではありません。あらゆる投資や売買の動きはリスクを伴います。意志決定の際には、ご自身でリサーチをお願いいたします。

 仮想通貨市場における熱狂が株式市場にも伝染している。中国のSNSである人人(レンレン)がICOを通して資金調達を行うというニュースが、ニューヨーク証券取引所に上場する同社株を47.39%押し上げた。また、イスラエルの商社であるPlus500社は仮想通貨トレーディングで得た利益を業績に上乗せした結果、株価が20%上がった。

 一方でイスラエル証券規制当局は、仮想通貨を主要業務とする企業の株式上場を禁止する予定だ。

 アルトコインがビットコインを圧倒する中、売買チャンスは今どこに潜んでいるだろうか。チャートを見てみよう。

BTC/USD ビットコイン/ドル

 下降トレンド線を抜けたが目標値の16000ドルには届かなかった。これは弱気サインだ。

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 正三角形パターンが形成されており、現状維持が示唆されている。現在この三角形上抜けを試しているので、もし14000ドル以上で推移し上向いたら155000ドルで買い注文を入れることを薦める。

 もし14000ドルを割ったら三尊パターンのネックラインまで、そしてその次には三角形パターンをのトレンド線まで下落する可能性がある。12000ドルを割るとネガティブ展開となり8000ドルまで下がることもあり得る。

 買い注文を入れる場合は13500ドルにストップロス注文をおこう。またここで示したエントリーポイント以下で買うのも禁物だ。

ETH/USD イーサ/ドル

 前回「863ドル以上で推移できれば、フィボナッチ・エクステンションの目標値である973ドルまでいくだろう」としていたが、実現した。e

 上昇チャネル上限が強い抵抗となるだろう。これまでの経験からいうと、勢いをもつ仮想通貨は目標値を超えて上振れす場合がある。

 だから抵抗線上で一部利確し残りはストップロス注文をつけて持っていよう。上昇チャネルを上抜けしたら1200ドルまで行く可能性があるからだ。

 だた市場は急変動することもあるので、目標値にこだわらずストップロス注文は細かく設定しなおそう。

BCH/USD ビットコインキャッシュ/ドル

 2475ドルを抜けたが2900ドルには到達せず、2770.6933ドルで反落した。

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 現在、これまで2回にわたって重要なサポートとなっていたトレンド線まで下げている。次は2072.6853ドルが小さなサポートとなる。しかしここを割ると1733.3558ドルまで下げる可能性がある。

 トレンド線上で下げ止まれば、再び上昇を試みるだろう。2800ドルを超えれば勢いを増すはずだ。    

XRP/USD リップル/ドル

 調整にあまり時間をかけず再び高値更新した。

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 12月11日につけた0.22255ドルから今日の3.317ドルまで一か月も経たないうちに約14倍あげたことになる。

 強いモメンタムを背景に上昇する資産クラスについて目標値を定めることは難しい。しかし参考までに次の目標値は3.414ドル、そしてさらに3.90469ドルだとしておこう。

 しかし更なる上昇を見逃したとしても、ここで半分利確し残りのポジションには現状に近い値段でストップロス注文をつけて持つことを薦める。

 明らかに買われすぎの状態にあるので、間もなく調整か値固めがあるだろう。   

IOTA/USD IOTA/ドル

 これまで前回と前々回の分析でIOTAの買いを推奨していた。レンジ上限の5.59ドルまで上昇することを予想しているからだ。

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 4.34ドルが固い抵抗になっている一方で、20日間平滑移動平均線に支えられている。

 ここを割ると3.03ドルを試すかもしれない。4.34ドルを超えた時のみ勢いを得る。

 IOTAは未だにレンジ内にある。買いポジションを持っている人は2.85ドルにストップロス注文を置いて持っていよう。

 数日後にこのポジションをどうするか再検討する。   

LTC/USD ライトコイン/ドル

 反発したが250ドル以上で推移できず、三尊パターンのネックラインを再び割った。

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 また平坦になった20日間平滑移動平均線も割った。だが200ドル付近では買いが出る状態だ。

 下値サポートは195.417ドル、179.7308ドル(50日間標準移動平均線)、そして175.199ドル(12月22日の底値)だ。

 ここ数日で260ドルを抜けなければ下落を再開するだろう。

XEM/USD NEM/ドル

 12月8日底値の0.23595ドルから今日の高値2.06278ドルまで、一か月で8倍近く伸びた。時価総額ベースでも第7位の仮想通貨になっている。今回チャート分析に加えたのはそのためだ。

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 ここ三日間垂直上昇している。目標値は重要なフィボナッチエクステンション値である2.13774ドルだ。ここに抵抗があり上値を押さえられる可能性がある。だからポジション保有者はストップロス注文を設定しておこう。

 ただし2.13774ドルから暴落するという意味ではない。数日間値固めし、また上昇トレンドを再開する可能性もある。

 調整がおきた場合は1.57849ドルと1.42889ドルがサポートとなる。(直近の上げのフィボナッチ・リトレースメントの38.2%と50%値)  。

ADA/BTC カルダノ/BTC

 十分な量の対ドルチャートが存在しないので、対ビットコインのレートで分析する。

 前回調整すると分析したがその後2日間続伸。予想は間違っていたことになる。

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 昨年11月25日につけた底値0.00000338BTCから今日の高値0.00009180BTCまで、1カ月半で26倍伸びており強い勢いがあることを示す。

 モメンタムに乗ってさらに伸びる可能性もあるが、買われすぎであり間もなく値固めか調整に入ると思われる。だからここからの毎回の上げで一部利確することをすすめる。

 天井を言い当てることは難しいが、リスクとリターンの比率で考えるとリスクのほうが大きい状態だ。