仮想通貨(暗号資産)ビットコインが4月30日に9500ドル近くまで上昇したことは仮想通貨投資家にとっては重要な喜ばしい出来事だったが、金(ゴールド)の投資家は思ったような利益が得られなかったようだ。ビットコインが29日時点で8週間ぶりの高値に上昇した時点で、年初来のリターンは急増しており、金を凌駕し始めている。
さらにビットコインは現在、その他資産の収益率をも上回っている。
30日に9440ドルで取引を終えたビットコインは、24時間の収益では27%と、金の13.1%の2倍に達した。そして、年初来のデータで見ても、その他の資産の中でビットコインが圧倒的に勝者であることが示されている。株や金、ドル、さらに暴落に見舞われた原油の収益がビットコインと比べると圧倒的に低いことが、データ分析企業Skew(スキュー)のデータから示されている。
(出典:Skew「マクロ資産のリターン」)
ピーター・シフはBTC急騰は投機と非難
しかしどうやら、ビットコインの急騰の中でも、この男は批判をやめていないようだ。ビットコイン懐疑派で金投資家のピーター・シフ氏はツイッターで以下のように主張した。
「ビットコインは今日、他のリスク資産と同様に投機家によって購入されている」
これまでに報じているように、取引量が急増したのはビットコイン先物のような投機的な市場ではなく取引所だ。取引所では3月の価格暴落前よりも低いボリュームになっている。
シフ氏はビットコインの終末論者としても知られており、よく「ビットコインは0に向かう」などと発言している。これに関連して、ライトニング・トーチ主催者のHodlnautはツイッターでシフ氏を非難した。
「3月13日時点で、なぜ50%以上下がるといったのか。現在は70%上昇しており、私は混乱しているよ。説明してくれないか」
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン