半減期を終えたばかりの仮想通貨ビットコインキャッシュ(BCH)とビットコインSV(BSV)の10%以上の急落につられる形でビットコイン(BTC)も下落している。BCHのマイナーがBTCに移った形跡も報告されており、ビットコインの売り圧力になっている可能性もある。

(出典:Coin360 日本時間4月10日18時15分時点)

マイナー移動の兆候

既報の通り、ブロックを作成するマイナーへの報酬が半減する半減期の後、ビットコインキャッシュのハッシュパワーが下落。半減期前の半分以下の水準となった。一方ビットコインは3月の暴落以降で上昇トレンドを維持している。

ビットコイニストによると、仮想通貨マイニングプール大手Poolinの副社長であるアレジャンドロ・デ・ラ・トッレ氏は、「ビットコインキャッシュのマイナーはビットコインやビットコインSVと同じアルゴリズムを使っている」と指摘し、「半減期後にBCHのハッシュレートが下がりビットコインのハッシュレートが上がったことは(そしてごく僅かだがBSVも上がったことは)マイナーがより利益の出るビットコインに移ったことを示唆している」と解説した。

また3月31日時点でコインメトリックスも似たような分析を披露。ビットコインにとって売り圧力が生まれることを予測していた。

「ビットコインキャッシュとビットコインSVが半減期を迎える時、マイナーはハッシュパワーをビットコインに移さなければならなくなるだろう。ビットコインの方は約1カ月ほどブロック報酬が(半減期後の6.25ではなく)12.5BTCであるからだ。それゆえ、ビットコインの採掘難易度上昇が予想でき、全てのマイナーの利益を締めつけることになるだろう」

「ビットコインキャッシュは失敗を認めよ」

アダマント・キャピタルの創業パートナーであるトゥア・デミースター氏は、「ビットコインキャッシュは失敗を認めるべき」と主張した。

「私の意見では、ビットコインのクローンであるBキャッシュ(BCH)は失敗を認めるべきだ:

-2019年以降で完全に中央集権型
-BTCに対して96%下落
-ユーザーはほとんどいない
-開発者コミュニティーの信用がない
-スケーリングの見込みがない
友人よ、友人にBキャッシュを買わせてはダメだ」