ユーロ取引のパートナーだったペイセーフとの関係を失ったバイナンス・フランスは、全ての法定通貨を直ちに仮想通貨に交換するよう顧客に提案している。地元メディアに対してバイナンス・フランスがコメントしている。
バイナンス・フランスとペイセーフのパートナーシップは9月25日に終了した。ペイセーフはSEPA(単一ユーロ決済圏)銀行振込を通じたユーロの入出金のためのインフラをバイナンスのフランス子会社に提供していた。パートナーシップの終了は6月末に発表されたが、今週までにバイナンス・フランスは新しいパートナーを見つけていない。
9月26日、バイナンス・フランスの広報担当者はフランスのラジオ局BFMに対してコメントし、「現在、バイナンス・フランスはユーザーに法定通貨の残高をできるだけ早く無料で仮想通貨に交換することを推奨している」と述べた。「バイナンスは新たなパートナーとの連携を迅速に進めており、近いうちにアップデート情報を提供する予定だ」という。
ユーザーからの報告によれば、モバイルアプリケーションを起動すると、法定通貨の残高を仮想通貨に交換するよう提案するウィンドウが自動的に表示されている。
8月末には、バイナンスの顧客がすでに欧州で法定通貨の出金で問題を抱えていた。当時、同社は支払プロバイダーなしではこれらをサポートできないため、SEPAを通じたユーロの入出金を一時停止したと発表していた。
コインテレグラフはバイナンスにさらなるコメントを求めているが、まだ返答は得られていない。
バイナンスは数か月にわたって、規制上の問題に直面している。特にロシアに対する金融制裁を遵守していないとの疑いで法執行機関から厳しい監視を受けていた。ロシアに関しては、9月27日にバイナンスが完全撤退を発表。6月16日、同社はオランダからの撤退を発表した。それから1週間も経たないうちに、ベルギーの当局も全てのサービスの停止を命じた。。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン