世界最大の仮想通貨取引所バイナンスは26日、独自のNFT(ノンファンジブル・トークン)プラットフォーム「バイナンスNFT」を発表した。6月から運用を開始する。

バイナンスNFTの事業責任者であるヘレン・ハイ氏によると、バイナンスNFTはバイナンスブロックチェーンをベースにすることで、NFT取引コストを安価に抑えることができるという。

また利用にあたっては、取引所であるBinance.comのアカウントを共有するために既存のバイナンスユーザー全員が可能になる。

発表によると、バイナンスNFTは2つの主要市場がある。一つは一般ユーザーがNFTを作成する「トレーディング・マーケット」だ。ここではバイナンスは1%の処理手数料を徴収する。

もう一つはコラボレーションやキュレーションされたコレクションを対象とした「プレミアム・イベント」。NFTを発行するアーティストは販売利益の90%を受け取ることができる。

NFTは、ビットコインやイーサなどの仮想通貨の基盤技術であるブロックチェーンを利用してオンライン化されたユニークなデジタル・コレクターズアイテムだ。現在、ほとんどのNFTはイーサリアムのブロックチェーンをベースにしているが、バイナンスが提供するスマートコントラクトブロックチェーンネットワークである「バイナンス・スマート・チェーン」のような他のブロックチェーンも参入し始めている。