仮想通貨取引所バイナンスのジャオ・チャンポンCEO(通称CZ)は、米国の仮想通貨メディアであるザ・ブロックを訴えるとツイートした。ザ・ブロックは先週、バイナンスの中国オフィスが警察に捜査されたと報道していた。
CZは、当初「捜査」報道について「バイナンスは過去2年以上オフィスを構えていない」と否定しつつも、法的措置は見送り謝罪を求めるにとどめていた。しかし、ザ・ブロックが追加でフォローアップ記事を書いた後、CZは態度を硬化。次のように述べた。
「ありもしない”警察捜査”という偽の見出しを書いて我々の評判とビットコイン価格を落としたことに対して仮想通貨コミュニティーに謝罪せずに、ザ・ブロックはオフィスがあったかどうか、CZが会合を持っていたかどうか…などと議論を始めている。誰がそんなこと気にするんだ?自分が犯した過ちを認め、謝罪をしろ」
報道についてはバイナンスの広報がコインテレグラフに対して以下のように述べていた。
「バイナンスのチームはグローバルで動いており、分散型で働く人々で構成されている。上海どころか中国全体に固定のオフィスがないため、警察がオフィスを捜査したというのは明らかに誤りだ」
ザ・ブロックはフォローアップ記事で改めて情報源の信頼性などを主張したものの、見出しにあった「捜査」を「訪問」に変更した。
またCZは、今回の報道を受けて、トロンの創設者であるジャスティン・サン氏とともに、FUD(恐怖、不透明感、疑念)を撒き散らすニュースと闘うための基金を創設しようと提案。ザ・ブロックのマイク・デュダスCEOは報道の自由を押し殺す試みだと批判している。
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翻訳・編集 コインテレグラフジャパン