仮想通貨取引所バイナンスは、Multichainブリッジトークンの一部に対する入金と出金サービスのサポートを2023年7月7日から停止すると発表した。

バイナンスは公式ブログで、この決定により影響を受けるトークンは、BNBスマートチェーン経由のポルカスターター(POLS)、アルケミー・ペイ(ACH)、スーパーバース(SUPER)、ハーベスト・ファイナンス(FARM)、ファントム・ネットワーク経由のビーフィー・ファイナンス(BIFI)、アルパカ・ファイナンス(ALPACA)、イーサリアムネットワーク経由のトラバラ(AVA)、アバランチ C-Chain経由のスペル・トークン(SPELL)だと明らかにした。

これは、Multichainブリッジトークンの入金が2023年5月25日に一時停止されたことを受けたもので、トランザクションが停止した数日後にMultichainプロトコルに対する不確実性が高まった。BNBスマートチェーン、ファントム、イーサリアム、アバランチなどのネットワークでブリッジトークンを利用するユーザーに影響を及ぼす決定となる。

ブログの発表では、バイナンスはユーザーに生じた不便を認め、サポート停止はMultichainプロトコルが直面している継続的な課題の直接的な結果だと強調した。バイナンスでの入金と出金が停止されても、他のネットワークでこれらの資産を保有するウォレットは利用可能である。

Multichainを巡る混乱の中で、一部のブリッジが利用不可能と報告されている一方、プロトコルの共同創設者兼CEOであるジャオ・ジュン氏が行方不明になったとの噂や、中国の警察の捜査が進行中であるとの噂もある。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン