ベルギーの金融サービス市場局(FSMA)は、詐欺行為を行っている仮想通貨関連ウェブサイトのブラックリストを更新。従来の113サイトに加えて、新たに7ヵ所の仮想通貨取引プラットフォームを追加した。FSMAが4月4日に公表したプレスリリースによって明らかになった。

FSMAは2018年12月、仮想通貨関連の詐欺ブラックリストを更新し計113サイトに警告した。今回の更新はこれに続くもので、不正行為を行っている仮想通貨取引プラットフォームを新たに7ヵ所追加した。現在ブラックリストには、合計120のウェブサイトが掲載されている状態だ。

FSMAによると、ブラックリストに掲載済みのプラットフォームで投資を行った消費者から新たな苦情の報告を受け続けており、ベルギー国内では依然として仮想通貨関連の詐欺行為が行われていると追加した。

またFSMAは、前回の更新同様に、ブラックリストには消費者の報告を受けて調査したサイトのみを掲載している点を説明。ベルギー国内において、仮想通貨関連で違法行為を行っている可能性があるすべての企業を網羅しているわけではないと警告した。

2018年、ベルギーの金融機関FPSエコノミー(FPS)は、仮想通貨に関するリスク意識を高めるためのウェブサイトを公開した。FPSによると、ベルギーの投資家は、2017年に仮想通貨関連の詐欺で約250万ドル(約2億8000万円)を失ったという。ただしこの金額は仮想通貨が絡む詐欺事件の約4%にすぎず、総損失は推定1億5200万ドル(約169億8000万円)とされた。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版
原文 Belgium’s Financial Watchdog Updates Crypto-Related Blacklist to Total of 120 Websites