米調査会社ファンドストラット代表のトム・リー氏は、イーサリアム(ETH)の上昇がまもなく始まるだろうという予想を顧客向けのメモの中で明かした。CNBCが報じた。ビットコイン(BTC)強気派として知られるリー氏だが、イーサーリアムに対しても強気な姿勢を見せている。

イーサリアムは年初来で70%以上下がっていて、他の多くの仮想通貨に対してもパフォーマンスが良くない。「イーサリアム(ETH)の価値はゼロになる」というレポートが出たり、イニシャル・パブリック・オファリング(ICO)の換金による売り圧力を受けているという報じられるなど、悪材料が続いていた。分散型アプリのユーザー数をめぐってもEOSと激しい競争を繰り広げている。ただ、リー氏は「イーサリアムはまもなくトレンド転換し、力強く上昇すると信じている」とし、次のように述べた。

「現在の市場心理はイーサリアムに対して過剰に悲観し過ぎている」

現在、他の仮想通貨より2標準偏差ほど引き離されているものの、過去に同じくらいパフォーマンスが悪かった4回のうち4回ともで「大きなトレンド転換」があったという。

リー氏はビットコイン強気派として知られていて、8月にコインテレグラフ日本版のインタビューに答えた際には、インターコンチネンタル取引所(ICE)のニュースが出たことでビットコインETFの重要度が下がったと指摘し、ビットコイン価格は年末にかけて2万ドル以上になるというこれまでの見方を維持した。