日銀の黒田東彦総裁は24日、大阪で開催された講演会後に行った質疑応答でフェイスブックの仮想通貨リブラについて、「国際的な協調・協力が必要だ」との見解を示した。ロイター通信が報じた。
黒田総裁は、「膨大な顧客基盤を背景にしているので、仮に導入されると急拡大して、社会へのインパクトは巨大なものになり得る」とし、「今後ともG7、G20を通じて国際的な共通認識と適切な規制を考えていかなければならない」と述べた。
さらに「ステーブルコインには(中略)社会的な信認が得られないと、後で問題が起こる可能性がある」と話した。
黒田総裁は今年6月には、リブラについて「支払い手段として人々の信認を得ることができるのか注視したい」と発言していた。
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翻訳・編集 コインテレグラフ日本版