米国の仮想通貨プラットフォームであるバックトは17日、9月23日に待望のビットコイン先物と関連するカストディ(資産管理)サービスを立ち上げると発表した

ニューヨーク証券取引所の親会社インターコンチネンタル取引所が手がけるバックトは、先月にビットコイン先物のテストを開始。第3四半期(7ー9月期)には正式に立ち上がるという観測が出ていた。

最後の関門として考えられていたのは、適格なカストディアン(資産管理者)として米規制当局に認められること。具体的には、ニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)に限定目的信託会社として登録する必要があると見られていた。

バックトのケリー・レフラーCEOは17日、すでに米商品先物取引委員会(CFTC)から承認を受けたとし、次のように続けた。

「ニューヨーク州金融サービスからの承認を持って、適格なカストディアンであるバックト信託企業が、現物受け渡しの先物のカストディをする。」

バックトのビットコイン先物は、投資家が先物の指定受渡日に現物であるビットコインを受け取る現物受け渡しであり、現金で受け取る米シカゴ先物市場(CME)などのビットコイン先物とは異なる。

バックトの現物受け渡しのビットコイン先物は、一部のアナリストからはビットコインETF(投資信託)よりマーケットに与える影響が大きいと見られている。

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翻訳・編集 コインテレグラフ日本版