ハッキングされた仮想通貨ウォレットのアトミックウォレットが、大手仮想通貨取引所と共同で「怪しい入金」200万ドル(約2億9960万円)を凍結した。
アトミックウォレットは10月19日に、ブロックチェーン情報分析会社のチェイナリシスとクリスタルが、脅威の特定と封じ込めに協力したとコインテレグラフに語った。
チェイナリシスとクリスタルからのレポートによれば、脅威となるアクターは、ブリッジやミキサーを含む高度な手法を用いて資金をビットコインのブロックチェーンに移した。レポートでは、「資金の大部分は最終的にトロンのブロックチェーンとビットコインネットワークに移された」と記されている。
資金はアバランチ・ブリッジを経由し、その後トロンのブロックチェーンにブリッジされたという。「アトミックウォレットは、報告された取引に関連する資産を迅速に凍結するために協力してくれた中央集権型の仮想通貨取引所に心からの感謝を伝えたい。彼らの迅速な対応と協力が、一部のユーザーに起こったこの事件の影響を軽減する上で重要だった」と、同社は発表で語った。
このニュースは、アトミックウォレットが2023年6月に大規模なハッキングを受け、数百万ドルの仮想通貨が盗まれた。アトミックウォレットは、具体的にどのような条件が不正流出につながったのかを明らかにしていない。
8月には、被害を受けたアトミックウォレットのユーザーグループが、大規模なハッキングと1億ドルの損失を受けた同社に対して集団訴訟を起こした。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン