100倍レバレッジが人気の仮想通貨取引所ビットメックスのアーサー・ヘイズCEOが、「2020年に価値保存手段としてのビットコインというストーリーが再び始まるだろう」と予想した。米中貿易戦争が休戦状態になる中、デジタルゴールドとしてのビットコインを疑問視する声が出ているが、ヘイズ氏は2020年にビットコインはインフレからの避難通貨として再起するとみている。
アーサー・ヘイズの2020年見通し
以下はコインテレグラフジャパンに対して出されたヘイズ氏の”お告げ”だ。
「2008年から2019年は、全能なる中央銀行たちの時代だった。彼らは印刷機を再び持ち出して金融機関をもう二度と失敗させないと誓った。それは、量的緩和による金融資産のインフレを煽ることになった。
この時代は金融資産の保有者が栄えた。VCはマイナス成長を続けるビジネスに「成長」名目で資本という名のガソリンを注入した。その結果、格差が広がり、2016年以降「嘆かわしい者たち」が政治的な変革をもたらした。
2020年以降は、財政政策の年になるだろう。リーダたちはインフラ構築をし、人間を雇う。インフラを作るには、原材料が必要だ。2008年~2019年の間に起きた全てのビジネスの金融化によって、企業はキャペックス(資本支出)より配当と自社株買いを選好した。このため、リアルなモノへの需要が高まる中、リアルなモノの供給が追いつかなくなるだろ。神話となっていたインフレのお目見えだ。
ビットコインは金融だけでなく資源のインフレの恩恵も受けるだろう。金融政策全盛期の間、金持ちは債券の利回り不足を補うためにリスクの高い金融資産を買う。また金持ちは地上のモノが高騰するときに金(ゴールド)か他のハードな金融資産を買う。ビットコインがリスクオン資産でも有り、希少なコモディティでもある所以だ。それゆえ、巨大な財政もしくは金融政策の拡張期においてビットコインのパフォーマンスは良い。
価値保存手段としてのビットコインのストーリが2020年に再び始まるだろう」
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