100倍レバレッジが人気の仮想通貨取引所ビットメックスのアーサー・ヘイズCEOが、来年のビットコインは最低3000ドル、最高で2万ドルになると予想した。コインテレグラフジャパンの取材に答えた。

「退屈、興奮、そしてまた退屈」。

ヘイズ氏は2019年をこのように振り返った。

「興奮」した頃は、夏にフェイスブックがリブラを発表した時。「2019年はまさにステーブルコインの年」であり、「多くの人がステーブルコインが本質的には法定通貨のデジタル版に過ぎないことを理解していない」としつうも、「より多くの人がデジタルマネーの存在を受け入れ始めているのはポジティブだ」と述べた。

「ステーブルコインは、ビットコインのような本物の仮想通貨のゲートウェイになるかもしれない」

来年のビットコインは最大2万ドル

ヘイズ氏は、「もしインフレ率が高まり価値保存手段としてのストーリーが維持されれば、ビットコインは再び以前の過去最高値を回復するだろう」と予想。ここが心理的に重要な水準であるため、「この水準でしばらくウロついた後で結局は突破する」と予想した。

ヘイズ氏は「冬の時代」が続いていた今年3月、FRB(米連邦準備理事会)が金融緩和に路線変更をしたことを受けて、ビットコインは年末にかけて青信号が灯もり始めるだろうと予想。その理由として「フリーマネー」の注入によって「新時代の宗教」であるトロンをはじめとして仮想通貨相場にもマネーが流れることをあげていた。

一方、来年のビットコイン最低値は3000ドル。「個人の見解に基づく証拠」とした上で、「マイナーにとって効率の良いビットコイン限界費用の中央値が3000ドル~4000ドルの間にあると信じている」と述べた。

「本当のビットコインの価格のレンジの底は、マイナーの損益分岐点にある。我々が弱気な領域に戻ったとしたら、3000ドルがサポートになるとみている」

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