中国の春節が2月12日に控える中で、現在急回復しているビットコインにとって間接的な売り圧力になるとの分析が出てきている。
仮想通貨投資企業のスタック・ファンドが28日に公開したレポートによると、ビットコイン価格に対する現在の売り圧力は、アジアのマイナーが春節前に資金を得ようとすることから、短期的に続くと分析した。
スタック・ファンドのリサーチ責任者であるレナード・ネオ氏は、世界のビットコインのマイニングプールの60%が中国にあることから、売り圧力も大多数が中国のマイナーから来ていると主張。ネオ氏はマイナーポジション指数(MPI)が最近急騰しており、ビットコイン価格の引き下げを示しているという。
MPIは、全マイナーのウォレットから出金されるビットコインの年間移動平均で、2以上であれば、ほとんどのマイナーが売却していることを示す。既報のように、MPIは今年1月中旬に2019年以来の高値に急騰した。
ネオ氏は現在の売り圧力はまだ続くと指摘する。
「中国の春節の長期休暇によって、短期的には売り圧力が続くと予想する。これは新規の市場参加者にとって良いタイミングとなるだろう。我々はこのボラティリティが今後数週間は続くと見ており、ビットコインのさらなる調整があると予想する」
既報のように、仮想通貨コミュニティの間では、春節が歴史的にビットコイン価格を押し下げてきたとされる。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン