米通貨監督庁(OCC)で長官代理を務めるブライアン・ブルックス氏は13日、仮想通貨追跡企業エリプティックとの対談で、金融の未来はブロックチェーンにあると力説した。

ブルックス氏は2020年5月にOCCトップに就任以来、米国の金融業界への仮想通貨対応をリードしている。12日にはフィナンシャル・タイムズ(FT)に「DeFi整備に向けた銀行規制」に関するオピニオンを掲載するなど、積極的に改革を進めている人物だ。

FTでのオピニオンでは将来的に銀行業務が自動化されることで、現在のように「銀行員を規制」するのではなくアルゴリズムをチェックする規制が必要だと指摘した。

ブルックス氏は技術的な変化によって、法律の変化は避けられないと考えている。

「私のテーマは、金融の未来は25年前の情報のように、インターネット上で行われることは避けられないということだ。銀行はその世界に備えて準備する必要があり、銀行に関連する法律もその世界に備えて準備する必要がある」

ただ、こうした積極的な動きを進めるブルックス氏は14日でOCCトップを退任することがわかっている。ブルックス氏自身も今後のOCCについて「別の長官が進めてくれることを期待している」と話した。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン