分散型金融(DeFi)市場、仮想通貨下落でも成長継続 | ETH保持額が過去最高更新【ニュース】

DeFi(分散型金融)監視サービス「DeFiPulse」によると、DeFiアプリが(担保として)保持している仮想通貨イーサリアム(ETH)の数量が6月末から着実に増加し、過去最高の270万ETH(約432億5670万円)に達したという(2019年11月25日時点)。

この270万ETHのうち、77%にあたる210万ETH(約336億4410万円)が、ドルペッグのステーブルコイン「DAI」を擁する「メーカーダオ(MakerDAO)」が保持しているそうだ。

次に多いものがDeFi貸付のコンパウンド(Compound)で、12.5%にあたる33万7800ETHを保持。コンパウンドはサンフランシスコ拠点のスタートアップで、大口顧客向けに仮想通貨自動貸付プラットフォームを展開している。

残りのETHは、分散型取引所や分散型デリバティブ(dApp)を含む小規模なDeFiアプリに分散しているそうだ。

(出典: DeFi(分散型金融)監視サービス「DeFiPulse」 DeFiアプリが保持している仮想通貨イーサリアムの数量推移)

弱気相場にかかわらず成長したDeFi

DeFiアプリが保持している資産の価値(ドル換算)に関するチャート(過去1年間)は、ETH価格と連動しているように見えるものの、完全にというわけではないようだ。

例えばETH価格が7月の高騰後値崩れした際、DeFiアプリ上の資産価値に対する影響は一時的だった。

7月のETH価格下落時、DeFiアプリ上の資産価値は上昇を再開したが、ETH自体の価格は下落を続けた。両者の関係は特に8月以降急激に崩れた。

ただしより短い時間枠で確認すると、ETH価格は、DeFiアプリ上の資産価値に依然として影響を及ぼしている。例えば先週、DeFiアプリが保持する資産の合計価格が、ETH価格が下がるにつれて減少した。11月21日時点では最高額とされた6億7560万ドル(約736億5000万円)から、記事掲載時点では6億1970万ドル(約675億6000万円)に目減りしている。

(出典: DeFi(分散型金融)監視サービス「DeFiPulse」 DeFiアプリが保持している資産価値の合計)

全体としては、メーカーダオが48%にあたる3億250万ドル(約327億円)、分散型デリバティブ「シンセティクス(Synthetix)」が23.8%、コンパウンドが15.2%を保持している。残りの15.2%は、他のアプリに分散といった状況だ。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン