仮想通貨イーサリアム基盤の分散型金融プラットフォーム 裁定取引ボットによる攻撃で3700万のsETHトークン失う

仮想通貨イーサリアム(ETH)基盤の資産発行を行う分散型金融(DeFi)プラットフォーム「シンセティクス(Synthetix)」は、クローズドソースのトークン価格設定スマートコントラクトがオラクル攻撃を受け、3700万sETH(同社独自トークン)以上を失った。sETHの市場流通量が少ないためドル換算の被害額は不明という。ザ・ブロックが6月24日に報じた

シンセティクスは、複数の資産・仮想通貨を組み合わせる形で、金など任意の資産と同等の価値を維持するという仮想通貨イーサリアム(ETH)基盤のサービス。シンセティクス上で組み合わせた資産を「シンセティクス・アセット(合成資産)」または「シンセ(Synths)」と呼んでおり、独自トークンsETHを利用しピアツーピア(P2P)取引を行える。オラクルは、各種トークン価格設定、変換レート設定を行っているようだ。

シンセティクスのケイン・ワーウィックCEOは、チャットアプリ「ディスコード(Discord)」の同社公式チャンネルにおいて、次のようにコメントした。

「sKRW(韓国ウォン基盤のシンセ)の価格変換レートに問題が発生している。現在原因を調査中だが、オラクルが誤った値を返している間に、自動アービトラージ(裁定取引)ボットがsKRWに変換後、さらにsETHに変換されると考えている」

ワーウィックCEOによると、「攻撃」は裁定取引ボットにより自動実行されており、問題解決のためにボット所有者に連絡を取ろうとしているという。

またその間、シンセティクスは、スマートコントラクトによるすべての取引を保留にしたという。ワーウィックCEOは、将来この問題が再発防止のため、バグ報奨金を発表した。


翻訳・編集 コインテレグラフ日本版