ビットコインを買ったことのある米国人が、所有するビットコインを全て売りたいと考える価格の平均値が19万6000ドル(約2200万円)であることがわかった。今月、564人の米国人を対象に米学生ローン情報サイトLendEDUが実施したアンケートで明らかになった。
19万6000ドルという値はアンケートが行われた時点から30倍にあたり、多くの投資家がビットコインに大きな上昇期待を抱いていることになる。
また、回答者のほとんどが購入後1年以上はビットコイン売らずにホールドすると考えていることも判明。ビットコインを長期投資とする回答者も多く、予定ホールド期間は7年以上が21%、10年以上が11.7%だった。
更に興味深いのは、ビットコインに投資した理由として一番多かったのが投機や決済目的ではなかったことだ。同アンケートを実施したLendEDUは次のようにのべている。
40.78%の回答者がビットコインに投資した理由として「ビットコインは世界を変えるテクノロジーだから」と回答している。金融のプロがビットコインは投機の対象であるとする中、購入者にとって技術が投資の主要な理由であるというアンケート結果は非常に面白い傾向だ。
08年の金融危機以来、既存金融システムへの不信感を抱く米国人にとって、ビットコイン投資には思想的な根拠があるようだ。
ビットコインへの投資理由で二番目に多かったのが「金や銀のように長期的な価値貯蔵を行うため」で回答の21.81%を占めた。
また、回答者のほぼ半分である44.15%が、ビットコインの安全性に日ごろから不安を抱いていると回答。ハッキングや詐欺などへの対策が今後の普及の鍵となることもわかった。