ICO(イニシャル・コイン・オファリング、仮想通貨で広く資金調達する手法)の多くは、小さなスタートアップ企業が革新的なアイディアを実現するための資金調達を助けるために現れたが、ロシア拠点の農業会社であるココルスカヤ農業会社は、日々進化するブロックチェーン技術を、需要が高まる酪農場の資金調達に利用しようと検討している。

従来、銀行から資金調達を受けるにはある程度の担保が必要だったが、土地だけでは十分な担保として認められていなかった。こういった事実から、代わりとなる資金調達方法を求める声が高まり、大手ココルスカヤはミルクコインと呼ばれるICOを目指し本格稼働に至った。

ロシアの食料生産や酪農に対する需要は非常に高いが、資金調達なしに経営を始めることは難しい。ミルクコインのチームはこの問題対して現代的な解決策を提供できると考えている。

分散型直接投資

ロシアの農業と酪農に対する需要と供給は非常に高く、農業生産の優先的国家政策の観念や地方や国全体にとって特に重要であるという国民観念とも一致している。

これを実現するためにミルクコインは、投資家たちにインセンティブを与えようとしている。直接的かつ分散型の投資機会を提供することによって、ミルクコインは投資家が自ら投資を洞察し、コントロールすることを可能にしている。

ミルクコインは、ICOによって集められた資金で酪農場を援助することが可能になると同時に、年間を通して不足していた食料への国内需要を補うことができると考えている。

また投資モデルとしても、ミルクコインは国家に支えられた農業というビジネス需要の高さと、ICOのような投資方法が合わさることで、最大70%の配当が可能であると予想している。

商業型酪農場の建設

ココルスカヤ農業会社によると、同社はICOを行う最大の実業会社であり、それを支える信用実績も持っているという。ココルスカヤは2009年から運営を続けており、すでに過去数年間に渡ってこのプロジェクトに1000万ドル以上の投資を行なっている。

ミルクコインによって発足されたプロジェクトは、ロシアのヴォロネジ地方に、完全に独立した商業型酪農場を立ち上げることを目標としている。このプロジェクトでは、すでに3500ヘクタールの土地を用意しており、動物用飼料粉砕機を建てたり、酪農牛を輸入したりするだけでなく、機械の追加投入や餌やりエレベーターの立て直しまで視野に入れている。

透明性

ブロックチェーンの特性である透明性を維持するために、ミルクコインは見込みのある投資家に最新の書類と運営規則に加え、彼らの計画の全貌を共有している。

ココルスカヤICOの代理会社は、リヒテンシュタインにあるヨーロッパ系企業であり、それによってこの投資が信頼性のある安全なものであるという正当性を得ていると彼らは考えている。

ミルクコインは初期指標として、年間配当が70%に達するだけでなく、毎四半期に3パーセントの支払いを行うとしている。また、ミルクコインはトークンの買い戻しが1.20ドルまで及ぶ可能性があると予想している。