仮想通貨・ブロックチェーン業界にとってこの1年は混乱の年だったが、それでもユーザーや企業の同業界への関心は高いままだ。
キャスパーラボとゾグビーアナリティクスが実施した新たな調査で、ブロックチェーン採用を取り巻くセンチメントは企業の中で特にポジティブであることが明らかになった。この調査は米国、英国および中国の企業の「意思決定者」603人を対象に実施された。
調査対象となった企業の90%近くがブロックチェーン技術をある程度採用しており、87%が来年ブロックチェーンに投資するつもりだと答えた。この傾向は中国で特に顕著で、回答者の半分以上が23年にブロックチェーンに投資するつもりだと答えた。
キャスパーアソシエーションの取締役であるラルフ・クブリ氏は、最近の混乱にもかかわらず、企業は依然としてソリューションを生み出すためブロックチェーンに目を向け続けていると述べた。
「企業がブロックチェーンを競争相手ではなくソリューションだと理解していることは、非常に心強い」
ブロックチェーン技術をすでに活用している企業は、セキュリティ(42%)とコピーガード(42%)という2つの主な能力から恩恵を受けていた。ITベースの企業は、社内ワークフロー(40%)、サプライチェーンの効率(34%)、ソフトウェア開発(30%)などにブロックチェーンを活用していた。
クブリ氏は、「特に現実世界の問題に対する現実的なソリューションを提供し、長期的な価値を生み出す上で」23年がブロックチェーン技術採用の重要な年になるとコメントした。