世界各国の法執行機関は、仮想通貨を使ったグローバルなマネーロンダリング事件に対して行動を起こした。
ユーロポール(欧州刑事警察機構)は15日、16ヵ国での共同捜査により、「QQAAZZ」と呼ぶ犯罪ネットワークに関与していた20人を逮捕したと発表した。
この犯罪ネットワークは、2016年以来、サイバー犯罪者のために数千万ユーロをマネーロンダリングしたといわれている。複数の銀行口座や、ポーランドやブルガリアに拠点を置くペーパーカンパニー、仮想通貨ミキシングサービスを介して、違法な資金が送金されていたという。
「Operation 2BaGoldMule」と呼ぶ作戦で、英国、スペイン、イタリア、ラトビア、ブルガリアで約40か所が捜索され、豪州、米国、英国、ポルトガル、スペイン、ラトビア、ポーランドで関係者が逮捕された。
ブルガリアではビットコインマイニング設備も欧州されている。

同じ日に、40歳の男性が仮想通貨を使用して犯罪者のために200万ドル以上をロンダリングしたとしてニュージーランドで逮捕された。この男性は、ランボルギーニやメルセデスG63などの高級車を購入してマネーロンダリングを行ったという。
ニュージーランドで逮捕されたこの40歳の男性のほか、6人のニュージーランド人が関連する捜査で逮捕されているという。
また米司法省は10月15日、麻薬カルテルのために数百万ドルの資金をロンダリングしたとして、6人を起訴したと発表した。
このマネーロンダリングは、カジノやフロント企業、現金の密輸などを行われたという。また米国務省の職員から不正にパスポートを取得するため、仮想通貨を使って賄賂を贈ることも計画されていたという。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン