仮想通貨上場投資商品(ETP)を手掛ける21シェアーズは、「仮想通貨の冬」に焦点を当てた投資ツールを立ち上げ、現在の弱気市場に対応しようとしている。

同社は21シェアーズ・ビットコイン・コアETP(CBTC)を展開した。これは、現在進行中の売りに対応するためにビットコイン(BTC)への低コストのエクスポージャーを提供するために特別に設計されたETPである

物理的に裏付けされたビットコインETPは、水曜日にスイスSIX取引所で取引を開始し、ビットコインの2100万の上限を反映して選択された21ベーシスポイント(0.21%)の総経費率となっている。同社によると、CBTCの総経費率は市場で次に低い商品よりも44ベーシスポイント(0.44%)低いという。

CBTCは、「クリプト・ウィンター・スイート」と呼ばれる21シェアーズの弱気市場に焦点を当てた商品シリーズの一部である。21シェアーズのETPプロダクト・ディレクター、アーサー・クラウス氏は、この商品の狙いが厳しい市場において暗号エコシステムに参入するためのオプションを投資家に提供し、より低いコストを提供することにあると、コインテレグラフに語った。

「一般的に、資産を購入する最適なタイミングは価格が下落したときだが、それは投資家が最も買い控えるときであることが多い」とクラウス氏は指摘している。また、CBTCの狙いは、ボラティリティの高い市場において、投資家がビットコインにアクセスしやすくし、ポートフォリオのリターンを最適化することにあるという。

クラウス氏によると、21シェアーズはすでに21シェアーズ・ショートビットコインETPや21シェアーズ・バイトツリー BOLD ETPなど、より厳しい市場環境を指向するいくつかの商品を提供している。新しい「仮想通貨の冬」対応のETPの提供は、弱気市場に焦点を当てた商品でこれらの投資機会をさらに拡大することを目指しているとクラウス氏は述べ、次のように付け加えている。

「CBTCは21シェアーズの商品群の恒久的なメンバーとなる(クリプト・ウィンター・スイートの一部として発売される将来の商品も同様だ)。我々は、投資家が様々な市場環境に対してポートフォリオを位置づけることをサポートするフルレンジの商品を提供するつもりだ」