様々なDeFiサービスをオールインワンでの提供を目指すMulan Financeが、ついにサービス提供を開始した。
DeFiとは
ビットコイン価格高騰をきっかけに、最近になって暗号資産に興味を持った人は少なくないことだろう。まずは、DeFiとは何かをご紹介しよう。
DeFiは、分散型金融(Decentralized Finance)の略で、ディファイと呼ばれる。一言で表現すると、ブロックチェーン上に実装された金融サービスであり、決済にはETHやWBTC, USDTなどの暗号資産が使われるようになっている。DeFiで実現できる分野は、資産売買やローン、インデックス投信など、従来の金融と同様だ。しかし、その仕組みが根本的に異なっている。
DeFiサービスを提供する実体は、非中央集権の環境で動くスマートコントラクトと呼ばれるプログラムだ。その多くは、イーサリアムのブロックチェーン上で動いている。これらは人手を介さないため、取引コストの大幅な削減が実現可能だ。また、オープンなシステム上に構築されているため、身分審査が行われることなく誰でも参加することができるようになってる。
世界的に見ると、日本のように誰しもが銀行口座を持てるわけではない。その原因の一つが、従来の金融システムにある手数料の高さだ。DeFiは、手数料を抜本的に削減する事ができるため、アンバンクト呼ばれる銀行口座を持てない17億人を取り込める可能性を持っている。
DeFiブームと言われたのは、2020年6月頃になるが、現状はブームと呼ばれた時よりも市場規模が大きくなっている。以下は、イーサリアムのブロックチェーン上で動いているDeFiサービス上にロックされた資産の総額になる。ロックされた資産の多くは、DeFiサービスの流動性供給に使われている。ロックされた資産の総額は、直近1年で7億1253万ドルから472億2600万ドルと、66.3倍に拡大している。
また、DeFiのユーザー数も一方的に増加する傾向にあり、直近1年で15万人から175万人と、11.6倍の上昇となっている。
このようにDeFiは、市場が急成長しており、今後も成長が期待されているため、熾烈なシェア獲得争いが繰り広げられている。
Mulan Financeの第1弾:Mulan Swap
DeFiプレイヤーの一人、Mulan Finance(ムーランファイナンス)は、DeFiのオールインワンを目指すDeFiプロジェクトである。
Mulan Financeのサービス第1弾は、Mulan Swapと呼ばれる分散型取引所(DEX)だ。DEXは、自らのウォレットを取引時に接続して取引を行う形態の取引所で、資産の管理権限がユーザー自身に委ねられている。そのため、資産流出リスクを最小限に抑えることが可能だ。Mulan Swapでは、よく親しまれているDEXのインターフェイスが採用されているため、既存のDEXを使ったことがある人にとっては特に迷わないようになっている。
多くの日本人にとって、暗号資産のサービスを使うための悩みが英語だ。Mulan Swapでは多言語に対応し、最初は日本語、英語、中国語が提供される。後に、韓国語、フランス語、スペイン語も追加され、20億人分の言語圏がカバーされるようになっている。
また、Mulan Swapは55種類上のウォレットに対応している。最も使われているMetaMaskはもちろんのこと、WalletConnectプロトコルにも対応しているため、プロトコルに準拠したウォレットであればMulan Swapを使うことが可能だ。
そして、Mulan Swapでも流動性提供者に対する報酬還元の仕組みも用意されている。流動性提供をすることで、ユーザーが売買した時の手数料0.3%を提供者同士でシェアすることができるようになっている。また、流動性提供時に得られるLPトークンを使ってMulanイールドファーミングが用意され、こちらは年間で15%の利益が見込めるようになっている。
加えて、4月中旬からMULANトークンをステーキングできる機能が搭載される。トークンを6, 12, 24ヶ月間ロックすることと引き換えに、年間15~50%の新たな収益を獲得することができるようになる。
従来のDeFiサービスでは、これらの機能を使うために高い手数料を払わざるを得なかったが、MULAN Swapでは独自の工夫により手数料が少なく済むようになっている。
ここまでMulan Swapの特徴を述べてきたが、最も重要なのはそれが本当に安全に使えるかということである。Mulan Swapは、セキュリティ監査で有名なCertiKによる監査を受けている。監査結果は、CertiKのページで後日公開される予定となっている。
Mulan Financeは、既にMULANトークンを発行しており、Uniswapでトレード可能になっている。4月3日時点で、上場来高値を更新しているため、併せて確認してみると良いだろう。
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本件に関するお問い合わせ
Mulan Finance公式サイト:https://mulan-finance.com/
コンタクト:Mulan Ma
Email: info@mulan-finance.com