リップル社の年次イベント「Swell 2025」が11月4〜5日にニューヨークで開催される。今年のSwellは、仮想通貨と米国の政策、そして伝統金融との強力な接点のひとつとして注目されている。
一方、XRP強気派はこのイベントによる影響をほとんど織り込んでいない。月曜以降、価格は7.5%下落し、下落トレンドが続いている。
Swellカンファレンスの予定
Swell 2025は、規制された金融領域におけるブロックチェーンの役割を議論する重要な会合とされ、40カ国から600人以上の参加者が集う予定だ。
登壇者には、トランプ政権でデジタル資産担当補佐官を務めるパトリック・ウィット氏のほか、 ブラックロック、ナスダック、シティ、BNYメロンの幹部が名を連ねる。
We’re excited to welcome @patrickjwitt from the White House's Digital Assets Council to our keynote speaker lineup at Ripple Swell 2025.
— Ripple (@Ripple) October 23, 2025
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XRPレジャー(XRPL)がISO 20022規格に準拠している点や、現実世界資産(RWA)のトークン化や国際送金の効率化といったテーマが議題となる予定だ。
また、ブラックロックのデジタル資産ディレクターであるマックスウェル・スタイン氏とムーディーズ幹部による「トークン化された金融資産が資本市場に与える影響」と題したセッションも予定されている。
イベントでは、XRPL上でのステーブルコイン決済のライブデモが実施されるほか、リップルCEOのブラッド・ガーリングハウス氏およびナスダックCEOのアデナ・フリードマン氏による基調講演も行われる。
過去には価格急騰のケースも
過去のSwellでは、パートナーシップ発表などをきっかけに価格上昇が見られた。
2017年サンフランシスコ大会では、送金ソリューション「xRapid」発表を前に
 XRPが0.20ドルから0.40ドル超へ倍増した。
2018年トロント大会では、マネーグラムの提携拡大発表などを背景に50%上昇した。
2019年シンガポール大会では、インド準備銀行(RBI)のラグラム・ラジャン総裁が基調講演を行い、XRPはSwell会期前に32%上昇したが、イベント後に30%調整する「材料出尽くし売り」の展開となった。
2024年マイアミ大会では、SEC訴訟の影響により上昇は10%にとどまったが、2025年は控訴棄却と規制明確化により、再び高騰が期待されている。
しかし、現状ではXRPは3ドルを下回ったまま推移している。
さらに16%の下落リスク
テクニカル的には、XRPは短期足で弱気パターンを示している。10月22日以降、ラウンディングトップ(円弧型の天井)を形成しており、 22日から続く下落トレンド継続を示唆している。
記事執筆時点でXRPは2.49ドルで取引され、2.37ドルのサポートをテスト中。過去24時間で取引量が8%減少しており、買い手の勢いが弱まっている。相対力指数(RSI)が50を下回り、MACDもゼロラインを下抜けしており、さらなる下落圧力が示唆される。
弱気派は現在、2.37ドルのネックライン割れを狙っている。この水準を4時間足で明確に下抜ければ、2.09ドル付近まで16%下落する可能性がある。
主要な抵抗線としては、50期間単純移動平均線(SMA)が2.55ドル 200期間SMAが2.84ドルに位置している。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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