資産運用会社ビットワイズの最高投資責任者(CIO)マット・ホーガン氏は、レイヤー1ブロックチェーンのソラナに強気な理由として、競合であるイーサリアムとの差別化をもたらす2つの要因を挙げた。

ホーガン氏は10月30日のX投稿で次のように述べた。

「私は“2つの勝ち筋”を持つ投資が好きだ。ソラナはステーブルコイントークン化インフラ市場の成長に賭けており、その市場シェアを拡大していく。どちらも良い賭けに見える」

同氏は、これらの市場が「想像以上のスピードと規模で変化をもたらす」と述べ、「この市場が10倍以上に成長するのは容易に想像できる」と語った。

ホーガン氏は「イーサリアムや他の一部のブロックチェーンにも強気」だとしながらも、ソラナについては「高速でユーザーフレンドリーな技術、優れたコミュニティ、そして“素早く動く”姿勢を持つ」と評価した。

ホーガン氏は今月初めにもソラナを称賛しており、ウォール街がステーブルコイン決済ネットワークとしてソラナを採用する可能性が高いと予測していた。ビットワイズCEOのハンター・ホースリー氏も、ソラナがステーキングETF市場でイーサリアムを上回る可能性を指摘している

現状では依然イーサリアムが圧倒的

とはいえ、現時点で市場を支配しているのは依然としてイーサリアムである。

データ集計サイトのDefiLlamaによると、イーサリアム上のステーブルコイン時価総額は1630億ドル超、総ロック価値(TVL)は850億ドル超に達している。

これに対し、ソラナのステーブルコイン時価総額は149億ドル、TVLは113億ドル超にとどまっている。

ただし、ホーガン氏はトロンやBNBスマートチェーンとともにソラナを「王座を狙う有力な挑戦者」と位置づけている。

機関投資家の関心が追い風に

ホーガン氏はさらに、ソラナに対する機関投資家の関心が高まっていると述べた。

実際、10月22日にはウエスタンユニオンがソラナを基盤としたステーブルコイン決済システムを発表している

「ソラナはまだ新しい資産で、機関投資家からの正式な採用を巡って競合に追いつこうとしている段階だが、着実に前進している」とホーガン氏は述べている。

「もし私の見立てが正しければ、市場の成長とシェア拡大の組み合わせはソラナにとって爆発的な追い風になる。ビットコインと同じように」

ビットワイズはソラナ関連の投資商品も展開しており、10月29日にはソラナ・ステーキングETFをローンチした

「ビットコインにも2つの勝ち筋がある」

ホーガン氏はまた、ビットコイン(BTC)にも「2つの勝ち方がある」と述べた。

ホーガン氏によれば、ビットコインは、グローバルな価値保存市場が成長するという賭けと、その市場でビットコインのシェアが拡大するという賭けの両方を内包している。

同氏は多くの投資家が「ビットコインのシェア拡大」に過度に注目し、「市場全体の成長」を軽視していると指摘する。「グローバルな価値保存市場は過去20年で10倍に拡大しており、2005年の3兆ドル未満から現在は27.5兆ドルに達している」。

bitbankで新規口座開設後、1万円の入金でもれなく現金1,000円プレゼント!【PR】

Solana