Zcash(ジーキャッシュ)開発者は5日、匿名通貨として知られる仮想通貨ジーキャッシュ(ZEC)の偽物を攻撃者が作ることを可能にしてしまう脆弱性を修復したと発表した。

ジーキャッシュによると、この脆弱性は、cheating prover(ズル検証者)がZECの発行数のチェック機能を回避することを許してしまうアルゴリズムの結果発生。多人数の参加者で行う秘匿計算プロトコルであるマルチパーティ計算にアクセスできる人はだれでも誤った検証を生成でき、ZECの発行数を誇張できてしまうという。

ジーキャッシュはこの脆弱性を2018年10月28日のSaplingネットワークのアップグレード時に修復した。

ジーキャッシュの匿名性に対して高い評価をする人は少なくない。

米情報機関の諜報活動を内部告発したエドワード・スノーデン氏は昨年3月、プライバシーの欠落からビットコインに対して長期的な存続には懐疑的な見方を示す一方、最も面白アルトコインとしてジーキャッシュを指摘した。

また、昨年2月、投資会社のグレイスケールは、オフショア市場の発達によってジーキャッシュの価格は2025年までに6万2000ドルに到達するかもしれないと予想した