米国最大の仮想通貨取引所コインベースが26日、同社のプロ版取引プラットフォームで仮想通貨XRP(リップル)の取引を開始すると発表した。この発表を受けて、XRPは8%以上急騰している。

発表によると、今回の上場は4段階のプロセスを経て行われる。

  1. ”送金のみ” 2月25日米国太平洋時間10時(日本時間2月26日午後3時)より、XRPのコインベースプロの口座への送金が可能になる。まだ注文はできない。少なくとも12時間はオーダー・ブックは送金のみとなる
  2. ”ポストのみ” ステージ2では、利用者は限定的な注文ができるようになるが、マッチング(完全な注文)はまだない。最低1分はポストのみモードになる
  3. ”リミットのみ” ステージ3では、一部マッチングが開始するが、マーケットのオーダーはできない。少なくとも10分はリミットのみモードになる
  4. ”完全なトレーディング” 最後のステージでは、完全なトレードサービスが利用可能になる。リミット、マーケット、ストップオーダーを含む

コインベースによると、仮想通貨XRPはまず米国(ニューヨーク以外)、イギリス、EUの一部、カナダ、シンガポール、オーストラリアで開始される。最初はXRP /米ドル、XRP /ユーロ、XRP /BTCのペアで取引可能になる。

Coinbase.comや携帯アプリでの取引開始ではないものの、コインベースは、「その時がきたらまた別に発表する」と述べた。

コインベース発表を受けて仮想通貨XRPは執筆時点(2月16日7時10分時点)で8%以上上昇した。

(引用元:TradingView 「XRP /米ドル(1日)」)

追記

コインベースプロでのXRP取引開始について、調査会社のDiarは26日、「ノーサプライズ」だとするレポートを発表。コインベースに出資するデジタル・カレンシー・グループ(DCG)が投資する仮想通貨すべてを上場させることは当然だろうと述べた。

(DCG、ブロックチェーン・キャピタル、パンテラキャピタルが投資する仮想通貨)

また、DCGの投資ファンドグレイスケールが昨年にはXRP投資に特化したグレイスケールXRPトラストを発表。XRPが証券かどうかを巡って議論される中、Diarは、コインベースがDCGの合図に従ったことは、会社の弁護士が証券ではないと判断した証拠かもしれないと分析した。

仮想通貨XRPの発行や分配をめぐりリップル社には集団訴訟が起こされている。原告側は、XRPは有価証券として登録されるべきだったと主張している。