リップルの共同創業者クリス・ラーセン氏に関連するウォレットが、7月17日から18日までの間に約1億7,500万ドル相当のXRP(5,000万XRP)を移動し、XRP価格の下落が進む中で暗号資産コミュニティから反発を招いている。
ブロックチェーン調査者のザックXBT氏は、24日にXへの投稿でこの一連の取引を指摘し、XRPのうち約1億4,000万ドル分が中央集権型取引所またはサービスに送金されたことを明らかにした。取引所への送金は、通常、売却意図と解釈される。
「クリス・ラーセン氏に関連するウォレットは、依然として28億1,000万XRP以上(84億ドル相当)を保有している」とザックXBT氏は述べた。これは、「彼らがこれほど持っていて、それでも人々がこのクソを買うのは理解に苦しむ」と投稿したユーザーへの返信だった。
XRPは現在およそ3.09ドルで取引されており、時価総額は1,830億ドル。ラーセン氏の保有分は、XRPの時価総額の約4.6%に相当し、一度に大量に移動されれば大きな売り圧力につながる可能性がある。
ラーセン氏、高値圏での「売り浴びせ」疑惑浮上
ラーセン氏によるXRP送金のタイミングが批判を招いている。送金は、XRPが18日に一時3.60ドル超の局所的高値を付けた後、3.10ドルを下回る下落に転じたタイミングで行われ、一部では「市場への売り浴びせ」との指摘が上がった。
「ファンのことなどお構いなしで売り浴びせたチャド」とあるXユーザーは投稿した。これに対しザックXBT氏は「ゲームはゲームだ」と投稿している。
別のユーザーは、内部者による売却の繰り返しに対する不満を示し、「この略奪的な売り浴びせが続く中、なぜリップルが依然として時価総額上位5位にいるのか」と疑問を呈した。
批判に同意しない声もあった。0xLouisTと名乗るユーザーは、「今回の送金は、ネットワークと供給の公正な分散化を確保するために、長期保有者への分散を意図したものだ」と主張した。
執筆時点で、ラーセン氏はこの件について公にコメントしていない。コインテレグラフはリップルにコメントを求めたが、記事掲載時点では返答を受けていない。
下落にもかかわらず、XRPは2018年高値を視野に
ビットパンダの副CEOであるルーカス・エンツァースドルファー=コンラッド氏によると、XRPは最近の下落にもかかわらず、2018年の史上最高値3.84ドルを突破する可能性が依然としてあるという。
同氏は、XRPの今後の上昇余地は主に市場全体の好転と、ビットコインからアルトコインへの資金回転が継続するかにかかっていると述べた。XRP独自の材料は現在見当たらず、市場全体のモメンタムが鍵だとしている。
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