仮想通貨取引所ジェミニ、ノンファンジブル・トークン(NFT)を法定通貨で購入できるサービス企業を買収【ニュース】

著名起業家ウィンクルボス兄弟率いる仮想通貨取引所ジェミニが11月19日、ニフティ・ゲートウェイ(Nifty Gateway)の買収を発表した。ニフティ・ゲートウェイは、クレジットカードを利用し、仮想通貨イーサリアム(ETH)のERC-721規格に基づくノンファンジブル(代替不可能)トークン(NFT)を法定通貨で購入・管理できるサービスを提供している。

NFTでいう代替不可能性(ノンファンジブル)とは、ゲームで例えると、ゲーム世界に1つ存在しかない伝説の剣・盾など独自性を備えたものを指す。一方、代替可能(ファンジブル)という概念もあり、こちらは価値が一定の(一般的な)剣や盾などにあたる。

ニフティ・ゲートウェイ側の発表によると、同社ブランドやサービスはそのまま存続するという。同社顧客は、クレジットカードまたはデビットカードを利用し、ブロックチェーンアセットのオンライン取引所「オープンシー(OpenSea)」などで売買されているNFTを法定通貨で購入できるそうだ。

なおジェミニは、同取引所初の買収という点以外、買収額などは明らかにしていない。

現実世界、デジタル世界すべてのアイテムやアートが、ブロックチェーンに移行する

ジェミニのタイラー・ウィンクルボス氏によると、「仮想通貨は未来のお金の先がけで、デジタルグッズやゲーム内アイテムの収集も可能にする」という。NFTをニフティズ(nifties。気の利いたものなどの意)と呼び、やがては現実世界と(ゲームなど)デジタル世界すべてのコレクションやアートが、ブロックチェーン上に移行するだろうと主張した。

ニフティ・ゲートウェイを率いるコック・フォスター兄弟のうち、ダンカン・コック・フォスター氏は、次のように述べた。

「我々が想像している世界の構築に必要なインフラは数多くある。しかし我々だけでは時間がかかり過ぎる上に退屈だ。ジェミニとチームを組むことで、非常に重要な多くの技術に即座にアクセスできるようになる」

既報の通り、ETHベースのトレーディングカードゲーム「Gods Unchained(ゴッズアンチェインド)」のNFT取扱い量が急拡大しているという。2017年にクリプトキティーズが人気を博した時でもボリュームは10万にも満たなかったが、Gods Unchained関連の取扱量は50万近くにも上っているそうだ。

日本の金融庁は2019年9月、仮想通貨関係の事務ガイドライン改正案に寄せられたパブリックコメントへの金融庁自身の見解を公表。NFTは仮想通貨に当たらないとの考え方を示した。

「例えば、ブロックチェーンに記録されたトレーディングカードやゲーム内アイテム等は、1号仮想通貨と相互に交換できる場合であっても、基本的には1号仮想通貨のような決済手段等の経済的機能を有していないと考えられますので、2号仮想通貨には該当しないと考えられます」


翻訳・編集 コインテレグラフ日本版