億万長者の双子、タイラー・ウィンクルボス氏とキャメロン・ウィンクルボス氏が創業した仮想通貨取引所ジェミナイは、主要な規制承認を得たことで、米国で予測市場サービスを正式に開始した。
ジェミナイは、独自の予測市場「ジェミナイ・プレディクションズ」を米国全50州で提供開始したとX投稿で発表した。
このサービスは関連会社のジェミナイ・タイタンを通じて提供され、ユーザーは現実世界のイベント結果に対して「ほぼ即時の実行」と完全な透明性の下で取引することが可能になる。
今回のローンチは、ジェミナイ・タイタンが米商品先物取引委員会(CFTC)から指定契約市場(DCM)ライセンスを取得した直後に行われた。同ライセンスは、同社が米国内で予測市場を提供することを認めるものとなる。
「エブリシング・アプリ」構築の流れが加速
ジェミナイ・プレディクションズの登場は、ジェミナイが掲げる「ワンストップのスーパーアプリ」構想の最新ステップとなる。ユーザーは仮想通貨取引だけでなく、資産のステーキング、報酬獲得、トークン化株式の購入、そして予測市場への参加といった多様な機能を1つのアプリで利用できるようになる。
この動きは、仮想通貨業界全体で進む「オールインワン」プラットフォーム化の流れと一致している。コインベースなどの競合取引所も、予測市場やトークン化株式など、幅広いサービスの導入を急いでいる。

また、メタマスクやトラストウォレットといったセルフカストディ型ウォレット、さらにパンケーキスワップのような大手分散型取引所(DEX)も同様の方向性を示しており、パンケーキスワップは火曜にBNBチェーン上の新たな予測市場「プロバブル」をリリースした。
さらに、バイナンス共同創業者のチャンポン・ジャオ氏が設立したVCであるYZiラボが支援する予測市場プロジェクトも増加しており、その中には11月に取引高ランキングトップとなったオピニオンなどが含まれる。
ポリマーケットは米国でサービス再開
仮想通貨業界が予測市場分野へ進出する流れは、米国で長らく続いた規制不透明性を背景としている。たとえばポリマーケットは、2022年に米国内での運営停止措置を受けたものの、現在は再び米国ユーザー向けのサービス再開を進めている。
同プラットフォームは12月初旬から米国向け再ローンチを段階的に開始し、まずはウェイトリスト登録者がアクセスできると発表した。

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