まさかの大逆転劇があるかもしれない。
米国で機関投資家のさらなる参入を呼ぶこむと期待されるビットコインETF(上場投資信託)。コインテレグラフでも何度も報じてきた通り、米証券取引委員会(SEC)は過去数年間にわたり各社が申請したビットコインETFを拒否し続けてきた。
その主な原因はSEC委員長のジェイ・クレイトン氏の存在だったといっても過言ではない。
米国の仮想通貨関連の弁護して著名なジェイク・チャービンスキー氏は、「クレイトン氏の任期が終わるまで承認されることはないだろう」と言ったほどだ。クレイトン委員長の任期は本来なら2021年6月5日まで。しかも18ヶ月延期される可能性があった。
しかし、既報の通り、そのクレイトン氏が任期を前にして来月にもSECから去るかもしれない。同時に、仮想通貨業界では「クリプトママ」として知られビットコインETF賛成派のSECコミッショナー、へスター・ピアース氏の委員長就任待望論が出ている。
ピアース氏は、SECがビットコインETFを拒否するたびに反対の声明を発表し、SECの判断を批判。SECによる厳しい規制が仮想通貨業界の発展を阻害する可能性を懸念していた。
「我々はイノベーションを導くことを試みるべきではない。イノベーションは止められないと認識し、それがもたらす前向きな変化の可能性を受け入れるべきだ。」
先述のチャービンスキー氏は、クレイトン氏の代わりにへスター氏がSECの委員長に就任する可能性について「あり得る」と述べている。