米仮想通貨決済企業のビットペイが29日、ウィキペディアを運営するウィキメディア財団と提携し、仮想通貨ビットコインキャッシュ(BCH)での寄付を受け付けることを発表した。

ウィキメディア財団はすでにビットコイン(BTC)での寄付を受け付けている。ビットペイのCCO(最高商務責任者)であるソニー・スィング氏は、「ビットコインキャッシュの受け入れは自然なステップだ」とし、次のように述べた。

「ビットコインとビットコインキャッシュは現存する最も安い支払手段だ。より多くのマネーが手数料に消えずにチャリティーに届くようになるだろう

昨年11月、スィング氏は2019年末までにビットコインが1万5000ドルから2万ドルに到達すると予想。インターコンチネンタル取引所やフィデリティなど大手の金融機関の参入がきっかけになると指摘した。資産運用額で世界第2位のフィデリティは、3月にもビットコインのカストディサービスを開始する予定と報道されており、インターコンチネンタルが手がけるバックトは、今年の早い段階でビットコインの先物取引の開始日を明らかにすると発表している

ビットペイは今月17日、昨年、取引高が10億ドルに到達し、売上高が過去最高に到達したと発表している

ビットコインキャッシュとは、仮想通貨の一種。ビットコインは取引できる容量の上限が1MBと利用者が増加する中、十分に取引を遂行する能力が見込めず、取引の遅延・手数料の高騰をもたらすなどスケーラビリティ問題が危惧された。これに対応する新たな仮想通貨としてビットコインからはーそフォークした仮想通貨がビットコインキャッシュ。ビットコインキャッシュではブロックサイズの上限を8MBに上げ、さらなるアップデートの後、現在32MBまで拡張された。

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